気になる情報はここに! 【消防官】名古屋市消防局の「日程・倍率・試験内容」を解説!

名古屋市消防局を目指す

 このページでは、名古屋市消防局の採用試験について、試験内容日程気になる倍率についてご説明します。また、名古屋市消防局を受験する場合に、知っておくべき名古屋市の取り組みやキーワードについてご紹介します。

都心部に位置し、組織の規模も大きいため受験される方が多い自治体です。その分、競争率も高くなり最終合格のためには万全の対策が求められるでしょう。名古屋市消防局の採用情報をいち早くキャッチして、早速対策に取り掛かりましょう。

1.令和5年度 採用試験日程

試験日程

名古屋市消防局では、「政令市消防職(A日程)」で実施されています。

1次試験 6月18日(日)
2次試験 面接試験
(2回実施)
①7月7日(金)~7月11日(火)
②7月29日(土)~8月3日(木)
体力検査 7月26日(水)・7月27日(木)のいずれか1日
最終合格発表 8月15日(火)

 例年、名古屋市消防局の採用試験は「政令市消防(A日程)」で実施されます。市役所消防(A日程)と試験日が重なる可能性があるため併願を検討している方は、自治体ごとの採用案内を確認してください。

※受験年度の日程は最新の採用案内をご確認ください。

Check! 名古屋市消防局 併願のモデル

 名古屋市消防局を第一志望の受験先として、併願スケジュールを組む場合の例をご紹介します。下記はあくまで一例ですので、お住まいの地域や他の試験種への受験を加味して検討くださいますようお願い致します。

日程 試験種
4月 29日(日) 警視庁警察官Ⅰ類①
5月 14日(日) 警察官(5月試験)・東京消防庁消防官Ⅰ類①
6月 18日(日) 名古屋市消防局
7月 9日(日) 市役所消防職B日程
9月 17日(日) 市役所消防職C日程
9月 24日(日) 東京消防庁消防官Ⅰ類②

 警察官・消防官試験は、自治体ごとに試験を実施しており、試験日が異なっていれば、警察官・消防官試験を問わず何種類でも受験することが可能です。消防官を第一志望としている場合であっても、警察官を併願するパターンもありえるのです。
 消防官を受験される方の中には、警察官を併願されるケースが多く見られます。警察官の試験が消防官試験よりも早いということも併願理由のひとつです。また何より、試験科目が重複していることも大きな理由です。学習の成果を様々な試験種で活かすというのが公務員試験のスタンダードと言えるでしょう。リスクを回避するためにも「併願」という選択肢を皆様の受験スケジュールに組み込まれることをおすすめします。

2.採用試験の特徴

名古屋市消防局では、1次試験と2次試験の2段階で実施されています。

1次試験 教養試験
2次試験 身体検査・体力検査・面接試験・論文試験

 1次試験では教養試験が課されます。
 教養試験は、択一式で大きく分けると①一般的知識、②一般的知能から出題されます。一般的知識は、法律・政治・経済・社会一般・日本史・世界史・地理・物理・化学・生物・地学等の科目で構成されます。一般的知能は、文章理解・数的処理等の出題があります。公務員試験全般に言えることですが、深入りしすぎず万遍なく学習することが重要です。
 論文試験は、名古屋市消防局の場合、課題文に対して60分間という制約があります。専門性を問うというより、課題文に対して適切に応答することが求められ、加えて文章作法に気をつけながら書き上げることが重要です。  
体力検査では、消火や人命救助などの災害活動に必要な体力について検査され、上体起こし・握力・長座体前屈・立ち幅とび・20mシャトルランを実施します。
 身体検査は、尿・胸部エックス線検査・心電図等の医学的検査を各自医療機関で受検し、書類を提出する方式で実施します。  
 面接試験は、いわゆる人物試験と言われコミュニケーション能力や人柄について評価されます。志望動機はもちろん、希望する仕事や消防局について知っていること、名古屋市の取り組みなどが質問される傾向にあります。人物試験は、「1次試験のあとから対策…」では間に合わないという受験生の例が見られますので、筆記試験の対策と並行して取り組む必要があります。面接練習を繰り返して、合格レベルまで引き上げましょう。

Check! 名古屋市消防局 論文試験

 後掲の課題文は名古屋市消防局の論文試験で実際に出題された課題文です(過去3年分の論文試験の課題文は名古屋市のHPで掲載されています)。読んでいただければわかる通り、前段で「地震の発生確率や豪雨の発生回数」が述べられ、後段では、それらを踏まえて、現状名古屋市が抱える課題を解決するための施策について問われています。名古屋市消防局の論文試験では、全試験区分同じ課題文となっているため、名古屋市全体としての状況を踏まえた課題が多くなっています。そのため、名古屋市全体の課題や施策に関する情報も把握しておくことが重要になります。

 令和5年度実施 名古屋市 【論文試験】 課題文

課題 南海トラフを震源とする大規模な地震の発生確率が、今後30年間で70から80%と切迫度を増しています。また、近年では全国的に豪雨の発生回数が増加しており、洪水や高潮による浸水被害も懸念されています。 そこで、本市がより一層自然災害に強いまちになっていくための備えとして、どういった施策に取り組むべきか。あなたの考える「自然災害に強いまち」を述べ、本市の現状と課題について論じたうえで、それを解決するための施策を具体的に述べてください。

3.採用倍率

令和5年度 名古屋市消防局 採用倍率

 受験者数からもわかる通り、令和5年度の倍率は3.5倍となっています。また、第2次試験では面接試験が計2回実施されることから、教養試験対策のみならず、人物試験についても入念に対策することが重要になります。

令和5年 申込者 受験者 1次試験合格者 最終合格者 倍率
476 357 280 102 3.5

Check! 直近3年間の倍率

 直近3年間の倍率を見ると、約3~5倍で推移していることが分かります。1次試験は約1.5倍、2次試験は約3倍となっており、以下の点に注意が必要です。それは2次試験の倍率の考え方です。2次試験は1次試験を突破した受験生との競争です。2倍とは言えども、レベル感としては1次試験のそれと比べると高い水準であることが予想されます。したがって、1次試験日に実施される論文を含めて人物試験には力を入れて臨む必要があります。 

 

- 申込者 受験者 1次試験合格者 最終合格者 倍率
令和4年 387 286 135 55 5.2
令和3年 432 324 203 78 4.2
令和2年 414 302 231 75 4.0

合格者決定の方法と配点

 令和5年度受験案内によれば、1次試験の合否は教養試験の得点を換算して決定します(600点換算)。最終合否は、2次試験の個別面接①(600点)、個別面接②(900点)、体力検査(600点)、論文試験(300点)の第1次試験以降の全ての得点を合計して決定します。各試験のいずれかの試験科目が一定水準に達しない場合は、不合格となります。

4.名古屋市消防局の取り組み

「特別消防隊(ハイパーレスキューNAGOYA)」

    >専門的な訓練を受けた「特別消防隊」として、選抜された人命救助のプロフェッショナル。対応困難で高度な現場で救助を行うために、特殊な車両を装備しています。特別消防隊は、名古屋市内(中川区、西区、北区、瑞穂区及び港区)に5隊が配置されています。水難災害、地下災害、高所災害、交通機関災害、毒劇物その他の化学薬品及び放射性物質による災害など様々な災害に出動し活動しています。(参考:名古屋市ホームページ)

「名古屋市家具転倒防止サポート制度」の導入

  • 名古屋市では、切迫する南海トラフ巨大地震等の大規模地震発生時に、名古屋市域における家具等の転倒、移動、落下に起因する死傷者数を減少させるために家具等の転倒防止対策を実施する環境を市民に提供しています。(参考:名古屋市ホームページ)

119番通報受付時における「多言語通訳」の運用

  • 名古屋市消防局では、119番通報受け付け時や、災害現場等において、日本語によるコミュニケーションが困難な外国人の方に円滑に対応するため、民間事業者通訳サービスを活用した多言語通訳(英語・中国語・韓国語・ポルトガル語・スペイン語)を運用しています。(参考:名古屋市ホームページ)

押さえておきたいキーワード!

  • 「毒劇物その他の化学薬品及び放射性物質による災害」

    主にNBC災害のことを指す。核などの放射性物質や天然痘などの生物剤、サリンなどの化学剤等の物質かによる災害に対応するため、名古屋市消防局では、特殊災害対応車や化学消防艇などを装備している。

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