気になる情報はここに! 【消防官】福岡市消防局の「日程・倍率・試験内容」を解説!

福岡市消防局を目指す

 福岡市消防局の採用試験について、試験内容日程気になる倍率についてご説明します。また、福岡市消防局を受験する場合に、知っておくべき福岡市の取り組みやキーワードについてご紹介します。

組織の規模が大きいため受験される方が多い自治体のひとつです。その分、競争率も高くなり最終合格のためには万全の対策が求められるでしょう。福岡市消防局の採用情報をいち早くキャッチして、早速対策に取り掛かりましょう。

1.令和5年度 採用試験日程

試験日程

福岡市消防局では、「政令市消防職(A日程)」で実施されています。

1次試験 6月18日(日)
2次試験 体力試験 6月30日(金)
面接・体力・身体検査 7月下旬~9月上旬
最終合格発表 9月上旬

 例年、福岡市消防局の採用試験は「政令市消防(A日程)」で実施されます。市役所消防(A日程)と試験日が重なる可能性があるため併願を検討している方は、自治体ごとの採用案内を確認してください。

※受験年度の日程は最新の採用案内をご確認ください。

Check! 福岡市消防局 併願のモデル

 福岡市消防局を第一志望の受験先として、併願スケジュールを組む場合の例をご紹介します。下記はあくまで一例ですので、お住まいの地域や他の試験種への受験を加味して検討くださいますようお願い致します。

日程 試験種
4月 29日(日) 警視庁警察官Ⅰ類①
5月 14日(日) 警察官(5月試験)・東京消防庁消防官Ⅰ類①
6月 18日(日) 福岡市消防局
7月 9日(日) 市役所消防職B日程
9月 17日(日) 市役所消防職C日程
9月 24日(日) 東京消防庁消防官Ⅰ類②

 警察官・消防官試験は、自治体ごとに試験を実施しており、試験日が異なっていれば、警察官・消防官試験を問わず何種類でも受験することが可能です。消防官を第一志望としている場合であっても、警察官を併願するパターンもありえるのです。

 消防官を受験される方の中には、警察官を併願されるケースが多く見られます。警察官の試験が消防官試験よりも早いということも併願理由のひとつです。また何より、試験科目が重複していることも大きな理由です。学習の成果を様々な試験種で活かすというのが公務員試験のスタンダードと言えるでしょう。リスクを回避するためにも「併願」という選択肢を皆様の受験スケジュールに組み込まれることをおすすめします。

2.採用試験の特徴

福岡市消防局では、1次試験と2次試験の2段階で実施されています。

1次試験 教養試験・論文試験
2次試験 身体検査・体力検査・面接試験

 1次試験では教養試験論文試験が課されます。

 教養試験は、択一式で大きく分けると①一般的知識、②一般的知能から出題されます。一般的知識は、法律・政治・経済・社会一般・日本史・世界史・地理・物理・化学・生物・地学等の科目で構成されます。一般的知能は、文章理解・数的処理等の出題があります。公務員試験全般に言えることですが、深入りしすぎず万遍なく学習することが重要です。

 論文試験は、福岡市消防局の場合、課題文に対して75分間で1000字程度という制約があります。専門性を問うというより、課題文に対して適切に応答することが求められ、加えて文章作法に気をつけながら書き上げることが重要です。

 体力検査では、消火や人命救助などの災害活動に必要な体力(握力・上体起こし・長座体前屈・反復横とび・20mシャトルラン・立ち幅とび)について検査されます。

 身体検査では、胸部X線・血圧・BMI・尿検査・心電図・視力・聴力等の医学的検査を実施します。

 面接試験は、いわゆる人物試験と言われコミュニケーション能力や人柄について評価されます。志望動機はもちろん、希望する仕事や消防局について知っていること、福岡市の取り組みなどが質問される傾向にあります。人物試験は、「1次試験のあとから対策…」では間に合わないという受験生の例が見られますので、筆記試験の対策と並行して取り組む必要があります。面接練習を繰り返して、合格レベルまで引き上げましょう。

Check! 福岡市消防局 論文試験

 後掲の課題文は福岡市消防局の論文試験で実際に出題された課題文です(過去3年分の論文試験の課題文は福岡市のHPで掲載されています)。読んでいただければわかる通り、前段で福岡市が行っている啓発事業が述べられ、後段では「これからどのように取り組んでいけばよいか」について問われています。福岡市消防局では、近年このように行政全体としての取組に関する課題文の出題が多い傾向にあります

 令和4年度実施 福岡市吏員A 【論文試験】 課題文

課題 福岡市では、政治意識を高めるための啓発事業として、「明るい選挙啓発事業(ポスターコンクール、出前授業等)」を実施しています。令和4年度から令和5年度にかけては、福岡市長及び福岡市議会議員の任期満了に伴う選挙が執行されますが、多くの人が参加し、公正かつ適正な選挙を実現するために、福岡市はどのように取り組んでいけばよいか、あなたの考えを述べなさい。

3.採用倍率

令和5年度 福岡市消防局 採用倍率

 受験者数からもわかる通り、令和4年度の倍率は5.2倍となっています。これは令和2年度以降上昇傾向にあります。また、特に第2次試験では面接試験が計2回実施されることから、教養試験対策のみならず、人物試験についても入念に対策することが重要になります。

令和5年 申込者 受験者 1次試験合格者 最終合格者 倍率
304 229 57 25 9.2

Check! 直近2年間の倍率

 直近3年間の倍率を見ると、9〜24倍で推移していることが分かります。各試験の倍率だけを考慮すると、1次試験は4〜5倍、2次試験は約2倍となっていますが,以下の点に注意が必要です。それは2次試験の倍率の考え方です。2次試験は1次試験を突破した受験生との競争です。2倍とは言えども、レベル感としては1次試験のそれと比べると高い水準であることが予想されます。したがって、1次試験日に実施される論文を含めて人物試験には力を入れて臨む必要があります。

- 申込者 受験者 1次試験合格者 最終合格者 倍率
令和4年 345 271 30 11 24.6
令和3年 365 285 60 24 11.9
令和2年 396 301 58 23 13.1

合格者決定の方法と配点

 令和5年度受験案内によれば、1次試験の合否は教養試験の得点にて決定します(100点)。最終合格の合否は、1次試験の教養試験の成績は反映されず,体力試験・論文試験(40点)・面接試験(200点)・身体検査の総合点のみで決定します(体力試験と身体検査については,得点化はせず、可否判定のみ)。

4.福岡市消防局の取り組み

機動救助隊「ハイパーレスキューFUKUOKA」

     
  • 従来の救助隊が担ってきた火災救助や水難救助などの任務に加え、特殊車両(大型ブロアー車、ウォーターカッター車、特殊災害対応自動車)を活用して、市内で発生するあらゆる特殊災害へ対応するほか、市外における大規模災害等に「緊急消防援助隊」として出動する「特別高度救助隊」です。(参考:福岡市ホームページ)

Live119映像通報システムの運用開始

  • 福岡市消防局では、従来の音声による119番通報に加え、通報者が詳細な状況を伝えることを可能するため、令和4年9月より「Live119映像通報制度」の運用を開始しました。言葉では説明しづらい状況の把握が迅速になり、現場に向かう隊員を増やし、状況を伝えることが可能になりました。また、応急手当の方法も指令センターから送信される動画を見ながら応急手当が実施できるようになりました。(参考:福岡市ホームページ)

福岡市消防航空隊

  •  福岡市消防航空隊は、昭和50年に全国で6番目に発足しました。平成12年からは、「365日運航体制」の運用を開始し、災害即応態勢の向上を図っています。また、令和2年からは、福岡空港ヘリコプター施設へ書房航空隊基地を移行し、災害出動にあたっています。(参考:令和4年度 福岡市消防年報)

押さえておきたいキーワード!

  • 「特殊災害」

    放射性物質・化学物質などの漏洩、飛散、流出による人為災害以外の災害(NBC災害)のことを指す。

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