気になる情報はここに! 【消防官】大阪市消防局の「日程・倍率・試験内容」を解説!

大阪市消防局を目指す

 大阪市消防局の採用試験について、試験内容日程気になる倍率についてご説明します。また、大阪市消防局を受験する場合に、知っておくべき横浜市の取り組みやキーワードについてご紹介します。

都心部に位置し、組織の規模も大きいため受験される方が多い自治体です。その分、競争率も高くなり最終合格のためには万全の対策が求められるでしょう。大阪市消防局の採用情報をいち早くキャッチして、早速対策に取り掛かりましょう。

1.令和5年度 採用試験日程

試験日程

大阪市消防局では、「政令市消防職(A日程)」で実施されています。

1次試験 6月18日(日)
2次試験 口述試験 8月16日(水)・8月17日(木)のいずれか1日
身体検査 診断書提出方式
最終合格発表 8月30日(水)

 例年、大阪市消防局の採用試験は「政令市消防(A日程)」で実施されます。市役所消防(A日程)と試験日が重なる可能性があるため併願を検討している方は、自治体ごとの採用案内を確認してください。

※受験年度の日程は最新の採用案内をご確認ください。

Check!大阪市消防局 併願のモデル

 大阪市消防局を第一志望の受験先として、併願スケジュールを組む場合の例をご紹介します。下記はあくまで一例ですので、お住まいの地域や他の試験種への受験を加味して検討くださいますようお願い致します。

日程 試験種
4月 29日(日) 警視庁警察官Ⅰ類①
5月 14日(日) 警察官(5月試験)・東京消防庁消防官Ⅰ類①
6月 18日(日) 大阪市消防局
7月 9日(日) 市役所消防職B日程
9月 17日(日) 市役所消防職C日程
9月 24日(日) 東京消防庁消防官Ⅰ類②

 警察官・消防官試験は、自治体ごとに試験を実施しており、試験日が異なっていれば、警察官・消防官試験を問わず何種類でも受験することが可能です。消防官を第一志望としている場合であっても、警察官を併願するパターンもありえるのです。

 消防官を受験される方の中には、警察官を併願されるケースが多く見られます。警察官の試験が消防官試験よりも早いということも併願理由のひとつです。また何より、試験科目が重複していることも大きな理由です。学習の成果を様々な試験種で活かすというのが公務員試験のスタンダードと言えるでしょう。リスクを回避するためにも「併願」という選択肢を皆様の受験スケジュールに組み込まれることをおすすめします。

2.採用試験の特徴

大阪市消防局では、1次試験と2次試験の2段階で実施されています。

1次試験 教養試験・論文試験・体力試験
2次試験 身体検査・面接試験

 1次試験では教養試験論文試験が課されます。

 教養試験は、択一式で大きく分けると①一般的知識,②一般的知能から出題されます。一般的知識は、法律・政治・経済・社会一般・日本史・世界史・地理・物理・化学・生物・地学等の科目で構成されます。一般的知能は、文章理解・数的処理等の出題があります。公務員試験全般に言えることですが、深入りしすぎず万遍なく学習することが重要です。

 論文試験は、大阪市消防局の場合,課題文に対して60分間という制約があります。専門性を問うというより、課題文に対して適切に応答することが求められ、加えて文章作法に気をつけながら書き上げることが重要です。

 体力検査では、消火や人命救助などの災害活動に必要な体力(握力・上体起こし・長座体前屈・反復横とび・20mシャトルラン・立ち幅とび)について検査されます。

 身体検査では、視力及び色彩識別検査のほか,職務遂行に必要な健康度を有しているかについての検査(血液検査,尿検査,心電図等)をします。大阪市消防局の場合,各自医療機関で受検し、健康診断書を提出する方式で実施されています。

 面接試験は、いわゆる人物試験と言われコミュニケーション能力や人柄について評価されます。志望動機はもちろん、希望する仕事や消防局について知っていること、大阪市の取り組みなどが質問される傾向にあります。人物試験は、「1次試験のあとから対策…」では間に合わないという受験生の例が見られますので、筆記試験の対策と並行して取り組む必要があります。面接練習を繰り返して、合格レベルまで引き上げましょう。

Check! 大阪市消防局 論文試験

 後掲の課題文は大阪市消防局の論文試験で実際に出題された課題文です(過去3年分の論文試験の課題文は大阪市のHPで掲載されています)。読んでいただければわかる通り、前段で「大規模災害時における自助・共助の重要性」が述べられ、後段では「住民の意識向上のための具体的な取組」について問われています。「消防官としてできること」を念頭に答練をしていれば解答できる問題と言えます。

 令和5年度実施 大阪市消防吏員A 【論文試験】 課題文

課題 今後発生が危惧される南海トラフ巨大地震や風水害等の大規模災害に対応していくためには、公助だけでは全ての災害に対応することは困難であり、地域住民の自助・共助が重要となる。地域住民の自助・共助意識を高めるためには、市民への啓発活動として、具体的にどのような取組が効果的かあなたの考えを述べなさい。

3.採用倍率

令和5年度 大阪市消防局(消防史員AⅠ) 採用倍率

 受験者数からもわかる通り、人気の高い自治体であることが見て取れます。第一志望としている受験生が多いことに加えて、併願先として受験している例も多くみられます。倍率が8.9倍と競争率が高い自治体となっていることから、筆記試験~人物試験の対策を入念に行う必要があります。

令和5年
(消防史員AⅠ)
申込者 受験者 1次試験合格者 最終合格者 倍率
422 319 87 60 5.3

※消防史員AⅠ(令和6年度4月採用)の男女を合算した割合となっています。

Check! 直近3年間の倍率

 直近3年間の倍率(消防史員AⅠ)を見ると、6~9倍で推移していることが分かります。2次試験の倍率に比べ1次試験の倍率の方が高いように見て取れますが、以下の点に注意が必要です。それは2次試験の倍率の考え方です。2次試験は1次試験を突破した受験生との競争です。2倍に満たないと言えども、レベル感としては1次試験のそれと比べると高い水準であることが予想されます。したがって、1次試験日に実施される論文を含めて人物試験には力を入れて臨む必要があります。

- 申込者 受験者 1次試験合格者 最終合格者 倍率
令和4年 509 382 79 40 9.5
令和3年 499 380 86 52 7.3
令和2年 509 378 86 56 6.8

合格者決定の方法と配点

 令和5年度受験案内によれば、1次試験の教養試験の得点が一定の基準に満たない場合は、不合格となり、作文試験及び体力試験は受験できません。また、体力試験の各種目の得点が一定の基準に満たない場合及び教養試験と体力試験の得点の合計が一定の基準に満たない場合も同様に不合格となるので、日々の体力精錬も念頭に置いておきましょう。

4.大阪市消防局の取り組み

「セルフ・レスキュー・コーチング(SRC)」の実施

  • 大阪市消防局では,令和3年12月に発生した北区ビル火災の教訓を踏まえて、火災における被害の軽減を目的として、「セルフ・レスキュー・コーチング(SRC)」を全国に先駆けて実施しています。消防職員が建物の構造上の危険性や避難の困難性を調査して危険性を判定し、その判定結果からそれぞれの建物に応じた命を守るための知識や方策(セルフ・レスキュー)を関係者に具体的に指導(コーチング)することで、関係者自身のみでなく、建物の利用者の救命につなげています。(参考:大阪市ホームページ)

「救急安心センターおおさか」の運用

  • 「救急安心センターおおさか」では、突然の病気やけがによって、救急車の要請や応急手当の方法など、判断に迷ったときにアドバイスを受けることのできる電話相談窓口として、平成21年10月より大阪市消防局に開設されました。現在では、大阪府内全市町村の共同によって運営されています。

市民の災害対応力の強化

  • 大阪市消防局では、市民の災害対応力を強化するため、消防体験教室の開催やツイッターやインスタグラムなどのソーシャルメディアを活用し、減災に向けた注意喚起等を積極的に取り組んでいます。また、幼児にも関心を持ってもらうため,子ども向けの「こどものためのしょうぼうページ」や「おうちで学ぼう!キッズファイヤーステーション」のコンテンツも作成しています。(参考:大阪市ホームページ)

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