気になる情報はここに! 【消防官】千葉市消防局の「日程・倍率・試験内容」を解説!

千葉市消防局を目指す

 千葉市消防局の採用試験について、試験内容日程気になる倍率についてご説明します。また、千葉市消防局を受験する場合に、知っておくべき千葉市の取り組みやキーワードについてご紹介します。

関東圏に位置し、組織の規模も大きいため受験される方が多い自治体です。その分、競争率も高くなり最終合格のためには万全の対策が求められるでしょう。千葉市消防局の採用情報をいち早くキャッチして、早速対策に取り掛かりましょう。

1.令和5年度 採用試験日程

試験日程

千葉市消防局では、「政令市消防職(A日程)」で実施されています。

1次試験 6月18日(日)
2次試験 体力検査 6月27日(火)及び6月28日(水)
面接 7月20日(木)~8月4日(金)のいずれか1日
最終合格発表 8月中旬~下旬

 例年、千葉市消防局の採用試験は「政令市消防(A日程)」で実施されます。市役所消防(A日程)と試験日が重なる可能性があるため併願を検討している方は、自治体ごとの採用案内を確認してください。

※受験年度の日程は最新の採用案内をご確認ください。

Check! 千葉市消防局 併願のモデル

 千葉市消防局を第一志望の受験先として、併願スケジュールを組む場合の例をご紹介します。下記はあくまで一例ですので、お住まいの地域や他の試験種への受験を加味して検討くださいますようお願い致します。

日程 試験種
4月 29日(日) 警視庁警察官Ⅰ類①
5月 14日(日) 警察官(5月試験)・東京消防庁消防官Ⅰ類①
6月 18日(日) 千葉市消防局
7月 9日(日) 市役所消防職B日程
9月 17日(日) 市役所消防職C日程
9月 24日(日) 東京消防庁消防官Ⅰ類②

 警察官・消防官試験は、自治体ごとに試験を実施しており、試験日が異なっていれば、警察官・消防官試験を問わず何種類でも受験することが可能です。消防官を第一志望としている場合であっても、警察官を併願するパターンもありえるのです。

 消防官を受験される方の中には、警察官を併願されるケースが多く見られます。警察官の試験が消防官試験よりも早いということも併願理由のひとつです。また何より、試験科目が重複していることも大きな理由です。学習の成果を様々な試験種で活かすというのが公務員試験のスタンダードと言えるでしょう。リスクを回避するためにも「併願」という選択肢を皆様の受験スケジュールに組み込まれることをおすすめします。

2.採用試験の特徴

千葉市消防局では、1次試験と2次試験の2段階で実施されています。

1次試験 教養試験・体力試験
2次試験 身体検査・自己PR論文試験・面接試験

 一次試験では教養試験体力試験が課されます。

 教養試験は、択一式で大きく分けると①一般的知識、②一般的知能から出題されます。一般的知識は、法律・政治・経済・社会一般・日本史・世界史・地理・物理・化学・生物・地学等の科目で構成されます。一般的知能は、文章理解・数的処理等の出題があります。公務員試験全般に言えることですが、深入りしすぎず万遍なく学習することが重要です。

 自己PR論文試験は、千葉市消防局の場合、課題文に対して60分間で800字という制約があります。専門性を問うというより、自己PRできる経験や成果についての記述が求められ、文章作法にも気をつけながら書き上げることが重要です。

 体力検査では、消火や人命救助などの災害活動に必要な体力について検査されます。身体検査では、事前に医療機関で受診し、作成された健康診断書の提出を求められます。

 面接試験は、いわゆる人物試験と言われコミュニケーション能力や人柄について評価されます。志望動機はもちろん、希望する仕事や消防局について知っていること、千葉市の取り組みなどが質問される傾向にあります。人物試験は、「一次試験のあとから対策…」では間に合わないという受験生の例が見られますので、筆記試験の対策と並行して取り組む必要があります。面接練習を繰り返して、合格レベルまで引き上げましょう。

Check! 千葉消防局 論文試験

 後掲の課題文は千葉市消防局の論文試験で実際に出題された課題文です(過去3年分の論文試験の課題文は千葉市のHPで掲載されています)。読んでいただければわかる通り、前段で、予想される社会変化について、後段では「千葉市消防職員としてどのように貢献したいか」について問われています。社会変化を踏まえたうえで、自身の経験と経験から得たことを「消防職員としてできること」と関連付けて答練をしていれば解答できる問題と言えます。

 令和4年度実施 千葉市消防局 【論文試験】 課題文

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課題 今後、予想される社会変化を一つ挙げ、千葉市消防職員としてどんなことに取り組みたいか述べなさい。また、その取組みにおいて、あなたはどのように貢献したいのか、これまでに培ってきたセールスポイントを交えながら述べなさい。

3.採用倍率

令和5年度 千葉市消防局 採用倍率

 下記の実施結果からもわかる通り、採用予定者数(21人)に比べて申込者数の割合が多く、比較的人気の高い自治体であることが見て取れます。倍率も4.3倍なので、筆記試験~人物試験の対策を入念に行う必要があります。

令和5年 申込者 受験者 1次試験合格者 最終合格者 倍率
174 138 65 32 4.3

Check! 直近3年間の倍率

 直近3年間(令和元年を除く)の倍率を見ると、年々倍率は低くなっていることが分かります。しかし、以下の点に注意が必要です。それは2次試験の倍率の考え方です。2次試験は1次試験を突破した受験生との競争です。倍率としては2~3倍といえども、レベル感としては一次試験のそれと比べると高い水準であることが予想されます。したがって、一次試験日に実施される教養試験を含めて人物試験には力を入れて臨む必要があります。

- 申込者 受験者 1次試験合格者 最終合格者 倍率
令和4年 173 156 71 23 6.8
令和3年 229 200 67 36 5.6
令和2年 275 226 30 20 11.3

合格者決定の方法と配点

 令和5年度受験案内によれば、一次試験の合否は教養試験の得点を換算して決定します(300点換算)。最終合格の合否は、第2次試験の結果で決定します(第1次試験の成績は反映されません)。

4.千葉市消防局の取り組み

千葉市消防音楽隊

  • 自治体消防発足間もない昭和26年4月1日に、全国3番目の消防音楽愛として13名で発足しました。現在では42名(令和3年4月1日現在)で「人・街・心みんなでつくろう安心のハーモニー」をテーマに,主に市内の公的行事に参加しています。(参考:千葉市ホームページ)

災害映像撮影用電子機器の運用開始

  • 千葉市消防局では、災害映像を撮影し、事後において検証したり教育に活用したりするために、災害映像撮影用電子機器を運用しています。消防力が低下することのないようにハンズフリーで撮影できる機器を採用しています。(参考:千葉市ホームページ)

「ちば消防共同指令センター」

  • 「ちば消防共同指令センター」は、千葉県北部・南部の20の消防本部が119番通報の受信や出動指令、通信の統制及び情報の収集伝達など消防指令業務を共同で運用しています。現在では、位置情報通知装置や聴覚及び言語障害者運用119番受付装置ヘリコプターテレビ電送システムなどの最新情報通信技術を導入して、より迅速な指令管制業務の実現を目指しています。(参考:ちば消防共同指令センターホームページ)

押さえておきたいキーワード!

  • 聴覚及び言語障害者運用119番受付装置

    聴覚障害や音声・言語機能障害で音声通報が困難な方のために、携帯電話またはパソコンからEメール(登録制)やFAXによる119番通報を受信する装置のこと。千葉市では対象区域を、構成20消防本部全域に拡大している。
  • ヘリコプターテレビ電送システム

    災害発生と同時に出動したヘリコプターが刻々と変化する災害情報を上空からTVカメラでとらえるシステム。指令センターでは、動画として送られてくるヘリTVの映像情報を受け、状況を視覚的に正しく把握し、リアルタイムな指令業務を行うために有効的に活用している。(参考:千葉市ホームページ)

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