FP(ファイナンシャルプランナー)1級の受験資格は?条件をクリアして合格しよう!

FP(ファイナンシャルプランナー)1級の受験資格は?条件をクリアして合格しよう!

FP(ファイナンシャルプランナー)1級の受験資格は3つあります。FP1級は受験資格をクリアしなければ、そもそも試験を受けることができません。

本記事では、FP1級の受験資格の概要や取得するメリット、実技で不合格になってしまう方の特徴を解説します。

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FP(ファイナンシャルプランナー)1級とは?

FP(ファイナンシャルプランナー)1級とは?

FP(ファイナンシャルプランナー)1級の試験に合格することで、多くの企業から「貴重な人材」とみなされ、大幅な年収アップが期待できます。では、このFP1級は、どのような資格試験なのでしょうか。

本章では、FP1級の合格点や難易度について解説していきます。

FP1級試験の合格点

FP1級試験は『きんざい』と『日本FP協会』の2団体が主催しています。前者の場合は、学科試験と実技試験を、後者の場合は実技試験のみを実施しています。

そして試験の合格点は、主催する団体によって異なります。『きんざい』の合格点は200点満点中120点です。『日本FP協会』が主催する試験の合格点は、100点満点中60点です(いずれも実技試験の合格点)。

点数は異なりますが、どちらも6割をクリアすることで合格基準に達します。

FP1級試験の難易度

FP1級は、学科試験の難易度は高いものの、実技試験の合格率は高い水準を維持しています。以下では、過去に実施された試験における、受験者や合格者、合格率をまとめましたので確認してください。

学科試験の合格率

実施時期 合格者/受験者 合格率
2023年1月 638人/6,146人 10.38%
2022年9月 657人/5,347人 12.28%
2022年5月 582人/6,192人 9.39%
2022年1月 531人/7,958人 6.67%
2021年9月 930人/7,134人 13.03%

実技試験(きんざい)の合格率

実施時期 合格者/受験者 合格率
2023年2月 649人/754人 86.07%
2022年10月 401人/474人 84.60%
2022年6月 638人/742人 85.98%
2022年2月 1,119人/961人 85.88%
2021年10月 1,142人/1,341人 85.16%

実技試験(日本FP協会)の合格率

実施時期 合格者/受験者 合格率
2022年9月 1,186人/1,198人 99.0%
2021年9月 1,126人/1,201人 93.8%
2020年9月 511人/523人 97.7%
2019年9月 938人/1,009人 93.0%
2018年9月 543人/762人 71.3%

FP(ファイナンシャルプランナー)1級の受験資格

FP(ファイナンシャルプランナー)1級の受験資格

FP(ファイナンシャルプランナー)1級試験合格の難易度が高いと言われる理由としては、受験資格が厳しいことも一因です。以下3点が、FP1級試験の受験資格として公表されているものです。

1.FP2級技能検定合格者で、FP(ファイナンシャルプランナー)業務に関し、1年以上の実務経験を有する者
2.FP(ファイナンシャルプランナー)業務に関し5年以上の実務経験を有する者
3.厚生労働省認定金融渉外技能審査2級の合格者で、1年以上の実務経験を有する者

しかし上記の受験資格は、実質的な条件とは少々異なる部分があります。以下で各条件について解説します。

1つ目の受験資格

1つ目の条件である「2級技能検定合格者で、FP(ファイナンシャルプランナー)業務に関し、1年以上の実務経験を有する者」というのを、簡単に説明すると「FP2級合格+実務経験1年以上」ということです。

つまりFP2級を取得済みであることと、実務経験(1年以上)があること、どちらの条件も満たしていなければならないということです。

「すでにFP2級を取得している者でなければそもそも受験できない」といった条件が、FP1級のハードルをさらに押し上げていると考えられます。

2つ目の受験資格

2つ目の「実務経験が5年以上ある人」というのは、もはや説明不要な受験資格でしょう。実務経験が5年以上あれば、FP2級、3級を飛ばしていきなり1級から受験することができます。

しかし、この方法はあまりおすすめできないものです。理由としては、実務と試験には、一部乖離があるためです。

つまりFP1級試験を受験することはできても、合格を望むことは難しいということです。やはりFP3級、2級と、しっかり段階を経て受験するのがベターな方法と言えます。

3つ目の受験資格

3つ目の受験条件である「厚生労働省認定金融渉外技能審査2級の合格者で、1年以上の実務経験を有する者」というのは、実はほとんど該当者がいない条件です。というのも「金融渉外技能審査2級」という試験自体が、2001年をもって廃止されてしまっているためです。

もし同資格を取得していたとしても、それは20年以上も前に取得したものです。法令などが変わっている部分も多いうえに、そもそも知識の大半を忘れてしまっている可能性もあるでしょう。

FP(ファイナンシャルプランナー)1級を取得するメリット

FP(ファイナンシャルプランナー)1級を取得するメリット

FP1級を取得することには、多くのメリットがあります。具体的には「金融全般の知識が身に付く」「信用が高まる」「専門性の高い仕事に就ける」といった3つが考えられます。

本章では、それぞれについて、より具体的にどのようなメリットがあるのかを解説していきます。学習を進める際のモチベーションにしてください。

金融全般の知識が理解できる

FP1級の試験に合格する際、一生役に立つ金融関係の知識を身につけることができます。例えば資産運用や老後の資金計画、税金など、将来的には自身のためにもなる知識を学ぶことができます。

またしっかりとしたお金に関する知識を持てるため、現在の生活においてもすぐに応用できるでしょう。仕事に活かすだけでなく、実生活に沿った資格試験と言えます。

信用力が高まる

金融に関する知識をしっかりと身に着けることができる「FP1級」は、社会的信用を得ることもできます。独立するなどして、個人で事務所などを経営する際にも、FP1級という資格は、信用力を高めます。

専門性の高い仕事ができる

FP1級は実務に即した知識を身に着けることができるだけでなく、より専門性の高い仕事に就くための「武器」にもなります。企業としても、FP1級の保持者が在籍していることは、競合他社との差別化するうえで重要なポイントとみなされます。

もちろん企業の中でも、専門性の高い資格を取得することで、希望部署へ配属してもらえる可能性が高まります。

実技で不合格になる人の特徴

実技で不合格になる人の特徴

FP(ファイナンシャルプランナー)1級の実技試験は、合格率が高い傾向にあります。しかし場合によっては「不合格」となってしまうケースも。

その原因としては「対策が足りていない」「あがり症」「人の話を聞かない」の3つが挙げられます。それぞれについて、以下で解説していくので、これからFP1級の実技試験を受けようと考えている方は、ぜひ「反面教師」にしてください。

対策が足りていない

そもそも「対策が足りていない」ことで不合格になってしまう可能性は大いにあるでしょう。高い合格率である実技試験ですが、対策をしなければ不合格になる可能性はあります。

FP1級の学科試験と実技試験は別の試験です。合格率の低い学科試験をクリアしたからといって油断せず、しっかりと対策したうえで試験に臨んでください。

あがり症

試験本番に弱い、いわゆる「あがり症」であることも、不合格の原因となってしまいます。実技試験は、就職の面接のような形式で進みます。面接やそもそも人前で話すことに、苦手意識を持っている方は要注意です。

もちろん、試験当日は誰でも緊張することはあるでしょう。しかし試験官もそのことはわかっています。ある程度、緊張して話せないこともありますが、限度を超えたものになってしまわないよう注意してください。

人の話を聞かない

FP1級の実技試験に不合格になってしまう最後の原因は「人の話を聞かない」ことです。面接官は鋭い質問を投げかけてくることもありますが、答えに詰まっている受験生に対して、さりげないヒントをくれるといった優しさもあります。

そのため、面接官の話をよく聞いてさえいれば、問題なく回答できるケースも少なくありません。しかし人の話を聞けない方は、せっかくのヒントも活かすことができず、不合格となってしまうかもしれません。

受験資格をクリアして、FP(ファイナンシャルプランナー)1級に合格しよう!

受験資格をクリアして、FP(ファイナンシャルプランナー)1級に合格しよう!

FP1級は3つの条件のうち、いずれかをクリアすることで受験資格が得られます。しかしなかには、条件として記載されてはいるものの、実際にはほとんど該当者がいない項目もあります。

多くの受験者は「FP2級以上を取得している」かつ「実務経験が1年以上ある」という条件に該当するでしょう。受験条件をクリアして、ぜひFP1級の合格を目指してみてください。

効率よく合格をつかみたい方は、TACのような受験指導校の活用をおすすめします。

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