実務補習レポート03|北村 航洋 さん

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中小企業診断士として登録するためには、第2次試験終了後に行われる実務補習を突破する必要があります。
このページでは、実際に実務補習を行った方の詳細なレポートを紹介します。

実務補習レポートを送っていただいた方

「正直な感想としては、思っていた以上にハードでした」
 北村 航洋 さん
(2021年5月取材)

実務補習のスケジュール、グループ構成

実務補習のスケジュール

私は実務補修の予約が遅れ東京での予約ができませんでした。しかし、1日でも早く診断士になりたかったため、仙台地区の15日間コースで受講し、毎週末夜行バスで仙台に赴きました。

5日間で1回という区切りで、全3回で15日間となります。約2週かけて5日間の補修を行う形式となっており、1週目は金曜、土曜に行い、2週目は土曜、日曜、月曜に行われました。そのため、15日間コースは約1ヶ月半かけて行われます。

具体的なスケジュールとしては、1日目は午前に貸し会議室にて班員・指導員の先生との顔合わせ、役割分担、午後のヒアリング事項の確認を行います。午後には実習先に赴き社長ヒアリングを行い、その後貸し会議室へ戻りSWOT分析等の分析や今後の方向性を決めました。2日目は引き続き分析や報告書をどのような内容にするか班員で共有しました。3日目、4日目は各班員が作成した報告書の読み合わせをし、適宜修正を加えつつ確認を行い、5日目に報告会という流れになります。

グループ構成

構成は、初回が5名で、2・3回目が4名でした。初回は前年度の合格者の方が5日間コースで参加されていたようです。4名のうち全員が男性で40台が1名、30代が2名、20代は私のみでした。初回のみ参加された方は30台でした。業種は金融、インフラ、コンサル等様々でした。

回ごとにメンバーが変わると思っていたのですが、初回から3回目まで同じメンバーだったので回を重ねるごとに仲が良くなりました。私のように東京から参加している方はおらず、宮城県の方が2名、秋田県が1名、初回のみ参加された方は群馬県でした。

実務補修での取り組み

実務補習先

  • 1社目

    留学エージェント(担当:全社戦略)

  • 2社目

    ラーメン店を数店舗展開している飲食業(担当:マーケティング戦略)

  • 3社目

    洋菓子店(担当:広報戦略)

事前準備

1社目

留学エージェントというあまり聞きなれない業種のため、業界を調べるところから始めました。大手留学エージェントのサイトをいくつか比較することや、金額の相場をなんとなく掴んでおくことで、実習先の企業の現状や競合について把握するように努めました。

2社目

実習先がラーメン店を経営しているため、班員と共に実際の店舗に赴き、商品の味や店内の様子・客層などを見ながら、強みや弱み、機会などを探しました。

3社目

前回に引き続き実際の店舗に赴き、味や客層などを観察しました。菓子類の場合味だけではなく見た目も重要だと考えたため、その点も踏まえたSNS展開等を視野に入れ調査を行いました。

実習仲間、担当講師とのやり取り等

基本的にはデータはドロップボックスを使い共有を行っておりました。また、普段の連絡にはLINEを使っており、ほとんど使うことはありませんでしたが、緊急の打ち合わせが必要な際にはZoomを使用することもありました。

担当講師は3回とも別の方に担当していただきましたが、いずれも基本的には積極的に話し合いに参加するのではなく、議論の収集がつかなくなった際や方向性がおかしくなった時に助け船を出してくれるといった形でした。

アドバイス・実務補修での収穫

アドバイス

最も重要なことは同じ班の人たちとどこまで仲良くなれるかというところだと思います。
実務補修は常にグループでの活動となりますし、報告書の作成においてもグループ内での情報共有が非常に大事で、担当間で内容の整合性が取れていないと大規模な修正が必要となることもあり無駄な時間が発生してしまいます。そのため、班員とのコミュニケーションは大切ですし、何よりもグループの仲が良いと実務補修自体を楽しんで行うことができると思います。

また、もしあまり自信のない分野の担当になったとしても、助けてもらうこともできますのでいいこと尽くしです。実際に私も多くの場面で助けていただくことがありました。助けてもらったということは悪く言えば足を引っ張ってしまったということにはなるのですが、その分は今後の診断士としての活動で恩返しができたらと考えております。

関係構築の場としては、やはり飲み会になります。今年はコロナの影響で禁止されていたため対面での飲み会はできませんでしたが、Zoom上でほぼ毎日リモート飲み会を行っていました。私は苦に思うタイプではありませんでしたが、診断士の世界では横のつながりが非常に重要になるので、独立を目指していてこういった会が苦手な方は、ある種の練習の場として割り切って上手い立ち回り方を模索したほうが良いかもしれません。

実務補習での収穫

終了後の感想

正直な感想としては、思っていた以上にハードだったということです。
実務補修で必要とされる能力は、資格のために勉強した知識よりも報告書の書き方やプレゼンのスキル、グループでの話し合いの進め方といった社会人としての実務経験だと個人的には思いました。そのため、実務経験が圧倒的に少ない私のような若造には心身ともにツラいものがありました。

しかし、前述のようにグループの仲が良かったため、お互いに助け合うことでなんとか乗り越えられることができました。もし全員実務経験の乏しい班だったらとんでもないことになるのではないかと思ったのですが、試験の申し込みの際に年齢・業種を記入する欄があるので、班員は全体的にバランスが取れるように割り振られているのではないかと思いました。

収入面については、今回担当してくださった指導員の先生方は皆かなり稼がれているようでした。
診断士資格が稼げるかどうかについては賛否両論あるかとは思いますが、実務補修後に診断士として積極的に活動されている先輩診断士の方数名にもお話を伺ったところ、選り好みしなければ仕事はたくさんあるし診断士資格のみでかなり稼いでいる人はいるということでした。やる気・やり方次第でどうにでもなるということでしたので、そこまで悲観的になる必要はないと思います。

無謀かどうかはともかく、この話を聞いて私は独立してやっていくことを決めました。私が成功できるかはまだわかりませんが、皆様にも夢を持って診断士を目指していただけたらと思います。

今後にどう活かしていきたいか

今回の実務補修で自分の無力さを痛感したため、定期的に自分を振り返る材料にしたいと思いました。

私は今後診断士として独立して活動していくつもりですので、そのためには常に知識の補充やスキルの獲得を行って自分を磨き続ける必要があると思います。そこで定期的に今回の実務補修での経験を思い出すことで、「自分はここまで成長できた」と実感し自分を励ますとともに、あのような経験は二度としないという戒めとしたいと考えております。

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