簿記チャンピオン大会 参加者インタビュー 2025

2025年10月大会参加の

岡山県立岡山東商業高等学校

簿記部のおふたりに伺いました


 2025年10月26日(日)に実施した「簿記チャンピオン大会」は、ネット試験を初めて導入。そのネット試験で参加し、優秀な成績を収めたのは岡山県立岡山東商業高等学校の西岡凛さんと増田望佑さん。簿記部所属のおふたりからはネット試験の感想や将来の夢などを、また、簿記部顧問の河原美惠子先生には簿記の魅力などについてお聞きしました。

(取材は2026年1月)


◤ 簿記チャンピオン大会とは?◢
日商簿記検定試験合格をめざす方はもちろん、簿記の実力を高めたい公認会計士や税理士をめざす学生なら誰でも参加できるTAC主催の簿記試験競技大会。日商簿記検定試験と同じ問題数&試験時間で設定した試験問題で、各個人の成績を競う個人戦と、3~5名でチームを組んでそのメンバーの平均点を競う団体戦で、1・2・3級ごとの全国個人戦優勝者や全国団体戦優勝チームを決める。




第1部:増田さん、西岡さんにインタビュー
「簿記チャンピオン大会」は楽しくて役に立つ!

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▲岡山県立岡山東商業高等学校 簿記部

 (写真左)1年 西岡 凛(にしおか りん)さん 【全国個人戦3級 2位】 

 (写真右)2年 増田 望佑(ますだ みゆ)さん 【全国個人戦2級 6位】 ※取材当時


―― まずは、岡山東商業高校に入った理由を教えてください。


増田 もともと経理や金融の仕事に興味があって、簿記にも興味があったので、商業高校に進むことは決めていました。岡山東商業高校に決めたのは、生徒が出店をして実際に販売などをして授業で学んだことを実践できる「東商デパート」があったからです。


西岡 高校を卒業したら就職したいという考えで高校を探していたら、簿記の資格があったほうがよいと知って商業系の学校がよいかなと思い、さらに探してみると、岡山東商業高校は日商簿記検定に強いことを知って選びました。


―― おふたりとも高校に入ってから簿記を始めたということですが、簿記部に入ったきっかけを教えてください。


増田 簿記には興味があったので、まずは簿記部に入ろうと入学する前から決めていました。


西岡 簿記をしたいと思って入学したので、簿記部を見学しに行って、ここなら簿記の勉強を続けられるかもと思って入りました。


―― 増田さんは2年ほど、西岡さんは1年ほど簿記の勉強を続けていらっしゃいますが、どういうところがおもしろいですか。


西岡 いま日商簿記検定2級を勉強していますが、楽しいよりは難しいなとは思っています。でも、貸借対照表などの表がきれいになったときはすっきりするというか、楽しいと思います。


増田 私は日商簿記検定1級の勉強をしていますが、簿記の大会と日商簿記検定は違っていて、私は大会が好きなんですが、大会はきちんと問題を読み解いて「こう解くとよいかな」と考えるときがおもしろくて、日商簿記検定は、難しい問題が解けるようになってきて、その解ける問題数が増えていくのが楽しいなと思います。


―― 簿記部は、平日は18:00まで毎日、土曜日は9:00から12:00まで活動されていますが、自宅でも簿記の勉強をしたりしますか。


増田 簿記部には基本的には毎日出るようにしていて、土曜日に簿記講義の動画配信があるので、その予習・復習を自宅でしています。


西岡 私も簿記部には毎日出るようにはしていて、模擬問題を解くと、それで部活の時間が大体終わってしまうので、家に帰ってから見直しなど勉強するようにしています。


―― 「簿記チャンピオン大会」では、「ネット試験」で参加してくださいましたが、感想はいかがでしたか。


増田 楽しかったです。問題は難しかったですが、基礎があれば解ける問題がたくさんあったので、「あ、解けるかも」と思ったりして楽しかったです。


西岡 あまり見たことがない問題が出ていたので、試験が終わってから「90点はいかないだろうな」とは思っていましたが、94点取れてよかったです。


―― 日商簿記検定のCBT試験(ネット試験)を受けたことがあるというおふたりですが、「簿記チャンピオン大会」の「ネット試験」はいかがでしたか。


増田 ネット試験も問題なくて、途中で操作しにくいというのもなくて、スムーズに問題だけに集中してできました。


西岡 「簿記チャンピオン大会」も日商簿記検定と変わりなくて、問題なく解けました。途中でフリーズとかもなくサクサク進みました。


―― 「簿記チャンピオン大会」前は、いつもより勉強をしたなど対策はしましたか。


西岡 日商簿記検定と変わらないかなと思って、特別なことはしていなくて、部活で模擬問題を数回解いたくらいです。


増田 私も模擬問題を部活中に2、3回解いたぐらいですが、それが一応対策になったかもしれません。


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―― 「簿記チャンピオン大会」について、ほかの人におすすめできますか。『問題集』がもらえるからいいよ、とか。


西岡 日商簿記検定を受けていない人は練習になるし、合格している人にとっては復習になるし、どこまで理解できているかも確かめられるので、「簿記チャンピオン大会」に参加するとよいと勧めます。


増田 やはり、基礎力がないと解けない問題が多かったので、自分の実力を知るよい機会にもなりますし、楽しかったので、日商簿記検定試験とは別で「楽しい」と思ってもらえる機会になるんじゃないかなって思います。


―― 西岡さんは日商簿記検定3級まで、増田さんは日商簿記検定2級まで合格していらっしゃいますが、次をめざしていますか。


西岡 2026年2月に日商簿記検定2級を受ける予定です。高校在学中には1級まで合格したいなと思っていて、できれば2年生になったら1級の勉強を始められたらよいなと思っています。


増田 日商簿記検定1級の合格をめざしていて勉強中です。高校在学中だと2026年6月の統一試験が最後になるので、そこで合格したいです。その先は、高校在学中は難しいかもしれませんが、公認会計士試験の勉強がしたいと、一応考えています。


―― 岡山東商業高校を卒業したあとはどのような進路を考えていますか。


増田 大学進学を考えていて、経営、経済学部に進学をして、夢に向けて勉強したいなって考えています。


西岡 まだ卒業をしたら就職したいという気持ちが強くて、事務系とかのお仕事に就きたいです。


―― ズバリ、おふたりそれぞれの夢は何ですか。


増田 先ほど、公認会計士の勉強をしたいとお話ししましたが、いま夢として持っているのは、銀行員などもあります。やはり、簿記の知識、スキルを活かした職業につきたいなと。公認会計士も銀行員も考えてはいますが、現実的にみたら銀行員かなと思っています。


西岡 金融系とか何系とか、まだそこまでは考えていませんが、簿記が活かせる仕事がしたいなとは思っています。


―― おふたりとも、全国上位入賞おめでとうございました。これからのご活躍も楽しみにしています!





第2部:河原先生にインタビュー
進学も就職も、学んだ簿記を自分に活かす!

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▲岡山県立岡山東商業高等学校 簿記部顧問 河原 美惠子(かわはら みえこ)先生


―― 現在の簿記部の所属は何名でしょうか。


河原 2年生が6名、1年生が13名です。岡山東商業高校は、1年生は全員「商業科」で授業に簿記があり、2・3年生は「ビジネス創造科」「情報ビジネス科」のいずれかを選択します。簿記部の2・3年生は「ビジネス創造科」の生徒が多いですが、「情報ビジネス科」の生徒もいます。


―― 岡山東商業高校の1年生は日商簿記検定3級合格を目標にしていると伺いましたが、簿記部としての目標を教えてください。


河原 簿記部としては、2025年度の1年生は、1年生の夏休みくらいまでに日商簿記検定3級合格をめざして、1年生で2級まで合格、1年生のうちに1級の勉強をし始めるという目標です。


―― 簿記部ではどのような学習をされていますでしょうか。


河原 基本的には自主学習で動画をみたり問題を解いたりして、進度は生徒自身に任せていて強制はしていません。ただし、先ほどの簿記部の目標もあるように、いつまでにどのくらいまでといった区切りやいつごろまでに2級合格をするようになどの目安は伝えるなどしています。


―― 指導されている中で、簿記の有用性などのお話はされていますか。


河原 社会人になってから「学び直し」などをしている人も多く、転職するときなども資格を持っていると有利だから、今のうちに勉強して合格したほうがよいとは話しています。
 実際に、就職でも進学でも、例えば、日商簿記検定2級に合格していれば「この人は努力ができる人だ」という判断をしてもらえますし、簿記の勉強は毎日コツコツすることが大切で、そういうことができると会社に勤めても仕事を誠実にこなせると思います。


―― 「簿記チャンピオン大会」は、初めて「ネット試験」を導入しました。河原先生には、大会前のパソコン・インターネット動作環境テスト(リハーサル)の実施や当日の運営などもお願いしましたが、そこも含めて率直な感想をお聞かせください。


河原 大会前も当日も、インターネット接続などに関しては、まったく問題がなかったですね。生徒たちも操作で困ることもなくスムーズに操作をしていました。
 大会当日の配付物なども手間なく配付できましたし、負担はなかったので、「これやらなくちゃいけなら、やりたくない」という感じはまったくなかったです。


―― 「ネット試験」も問題なかったということでよかったです。そのほか、よかったことはありますか。


河原 大会後に「問題・解答解説冊子」ももらえたので、とてもよかったです。ネット試験ですと生徒の手元に問題が残らないので、復習もできないですが、「問題・解答解説冊子」がいただけて、より理解を深められたと思います。実際に、生徒自身も解き直しをしていたようです。
 また、参加者特典の『問題集』もよかったです。すでに合格した級の『問題集』もみんな持ち帰りましたし、まだ合格していない生徒はその『問題集』で勉強していました。


―― 「簿記チャンピオン大会」に参加するメリットを教えてください。


河原 日商簿記検定は、1級以外はがんばれば合格できる。2級までは一生懸命コツコツとやれば合格できるのですが、「大会」というのは、その毎日やってきたことの積み重ねが成果として出て、日ごろの学習の集大成のようなもので、自分の簿記の知識がどれくらいで、問題を解く際にどう活かされるのか、活かすのかを知るよい機会だと思っています。そして、がんばれば表彰もされます。
 また、全国の学生が集まって競い合うというのは、よいことだと思います。がんばっているのは自分たちだけでなく、全国にいるのだということもわかりますし、全国順位を見て自信につながったり、もっとがんばろうと思えたり。 苦手な生徒もいますが、「大会が好き」という生徒もいます。
 「岡山県で」ではなく全国個人戦2級で6位になったというのも増田さんの自信になったと思いますし、全国個人戦3級で2位だった西岡さんは悔しがっていましたし、「あの箇所が合っていたら私が1位だったのにな」という思いをするのは大事なことだと思います。


―― 簿記部の生徒さんの中には、公認会計士や税理士をめざす方もいらっしゃいますか。


河原 ほとんどの生徒がその方面にはいきたいというようには思っていて、卒業生の中でも専門学校や大学などに進んで、「日商簿記検定1級に合格して、いま税理士試験の勉強をしています」という生徒もいっぱいいます。


―― 河原先生が簿記部の生徒さんに期待することは何でしょうか。


河原 簿記ができるということは、会社の数字が読めるということ。そういう人材になって、会社に、社会に貢献していってほしいです。
 それから、簿記を学ぶことによって、精神力なども鍛えられると思います。例えば、勉強するかゲームをするか、自分との戦いですよね。「簿記を勉強しなくちゃ」と自分に勝たなくてはなりません。また、難しい問題が出てきたら、それをクリアできるように自分で努力をしなくてはならない、それも自分との戦いだと思います。
 ほかの人に負けないという精神力や毎日コツコツ努力するという持続性・忍耐力などを身につける、簿記を通してそういう人間形成を期待しています。


―― ご指導される中で、大切にされていることはなんですか。


河原 簿記嫌いの生徒を作らないことです。一生懸命やりすぎて、全国大会でタイトルを取ったのに「もう二度と簿記はやりません」「簿記は見たくありません」という生徒さんがいることを聞いたことがあります。
 嫌いになるのではなく、簿記をどのようにこれからの自分に、仕事に活かしていくかということが大事なんです。だから、簿記嫌いを作りたくない。私が簿記を教えていて、いつも思うのは「あ、わかった!」「ここはこうなんだ!」となったときの笑顔、そういうのを見ているとうれしいですね。
 私も商業高校出身で、高校で初めて簿記と出会って、すごく楽しかったんです。3年間簿記を続けて、簿記のおかげで国立大学に進学させてもらいました。当時の教頭先生に「商業高校でこれだけのことをしてもらったのだから、いつか恩返しができるとよいですね」と言われたのが、この職業に就いたきっかけです。
 ですから、わたしがしてもらったことを生徒に返せたらいいないかと思っています。


―― 最後に、いま簿記を学んでいる人、これから学ぶ人にメッセージをお願いいたします。


河原 簿記を学んだことは、社会に出て必ず役に立ちます。どのような職業についても数字を読む力は重要ですし、数字が読めれば社会人としても貢献できます。そして、簿記は何百年、何千年も前からあるのに、一度もなくなったことはないのです。それだけ簿記は、世の中に必要なものだと思います。
 みなさんには、ぜひ簿記の勉強をがんばって合格してほしいですし、合格して終わりではなく、学び続けてほしいと思っています。


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 ▲岡山県立岡山東商業高等学校 簿記部のみなさん

編集後記

河原先生には、「一生懸命コツコツと簿記の勉強をすること」、「 自分との戦いに勝つこと」が大切だと教えていただきました。そして、その教えを体現して優秀な成績を収めたのが西岡さんと増田さんです。おふたりの次回「簿記チャンピオン大会」での活躍とこれからの進路、夢に向かってコツコツと着実に歩んでいかれることを楽しみにしています!
「簿記は楽しい」と教えてくれた西岡さんと増田さん、そして河原先生、ありがとうございました。

参加者のみなさんからのメッセージ

参加者のみなさんからいろいろなメッセージをいただきました。
実際に参加した人のメッセージを読んで、あなたも大会に参加したくなるはず!

  • チーム戦は盛り上がるので楽しんでください!

  • 参加して損はないです!自分の実力や弱点がはっきりすると思います!

  • 頑張ってランキングのってください!

  • 学校でやる問題には出ない問題も出題され良い刺激になりました。また、友だちと教え合うきっかけにもなります!

  • 解説会や特典があるので、苦手な人も受けた方がよいと思う!

  • 自分の能力、実力がよく分かるいい機会になると思います。しっかり勉強して、挑んでください!!