賃貸不動産経営管理士試験ガイド 受験資格や試験内容は?5問免除はある?

 

賃貸不動産経営管理士試験ガイド 受験資格や試験内容は?5問免除はある?

賃貸不動産経営管理士は、賃貸物件の管理に特化した知識を保有していることを示す国家資格です。年に1回実施される試験に合格して登録すると、業務管理者として活躍の幅を広げることができます。賃貸不動産経営管理士試験の概要や申込方法、5問免除制度について詳しく解説します。

 

賃貸不動産経営管理士の受験資格や申込方法は?

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賃貸不動産経営管理士になるには、年1回(11月)に実施される賃貸不動産経営管理士試験に合格する必要があります。試験は一般社団法人賃貸不動産経営管理士協議会が実施しています。
ここでは賃貸不動産経営管理士試験の受験資格や申込方法について詳しく解説します。

受験資格

賃貸不動産経営管理士試験の受験資格としては、年齢・性別・学歴などの制約はありません。賃貸物件に関する知識を身に付けたい方や不動産業界での就職を目標にしている方、すでに賃貸物件管理の業務に就いている方、不動産関連資格の取得を目指している方など、賃貸不動産経営管理士試験の受験目的はさまざまです。

試験に合格すると、賃貸不動産経営管理士として登録が可能ですが、その際には別途要件があります。賃貸不動産経営管理士試験の合格に加えて、管理業務2年以上の実務経験または、その実務の経験を有する者と同等以上の能力を有していると認められなければなりません。

試験合格後は登録要件が定められている点は頭に入れておきましょう。

受験申込期間

賃貸不動産経営管理士試験の受験申込期間は、例年8月~9月下旬です。
※令和6年度は令和6年8月1日(木)~令和6年9月26日(木)(資料請求期間は令和6年9月19日(木)PM12:00まで)

出願をし忘れると受験できませんので、早めに手続きをしましょう。

受験料

令和6年度試験の受験料は12,000円です。

申込方法

賃貸不動産経営管理士試験の申込方法には、インターネットを使った方法と郵送の2種類あります。

インターネットで申し込みをする場合は、事前にインターネット環境の確認と個人メールアドレス、証明写真のデータを準備しましょう。
受験申込案内書の詳細を確認し、必要事項の入力に進みます。クレジットカード払いであれば、申し込み後すぐに支払いまで完了できます。
コンビニ払いを利用する場合は、後日案内に従って支払いを済ませましょう。

郵送申し込みでは、まず「受験案内・受験申込書(願書)」の請求を行います。受験申込書の記入を済ませたら、同封の払込用紙で支払いをします。
指定された期間内に必要書類を簡易書留で発送すれば、賃貸不動産経営管理士試験の申し込みは完了です。

 

賃貸不動産経営管理士の試験日と試験実施会場は?

令和6年度の試験実施日は11月17日(日)です。合格発表日は12月26日(木)予定です。

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賃貸不動産経営管理士試験は、毎年11月頃に1度のみ実施されます。
秋ごろの試験実施とはなっていますが、年度によって実施日は変わることもあるため、詳しい日程を事前にチェックしておくと安心です。令和5年度試験は沖縄から北海道まで、全国35地域に受験会場が設置されます。近隣の試験会場についての情報や交通アクセスを調べ、万全の状態で試験に臨めるようにしましょう。

試験日

賃貸不動産経営管理士試験の実施日は、例年11月第3日曜日です。13時~15時の120分間が、試験時間として設定されています。5問免除の方も試験時間は変わりません。
※令和6年度の賃貸不動産経営管理士試験の実施日は、令和6年11月17日(日)

令和6年度の試験実施会場

令和6年度の賃貸不動産経営管理士試験の試験会場は、以下の38地域です。

北海道、青森、岩手、宮城、福島、群馬、栃木、茨城、埼玉、千葉、東京、神奈川、新潟、石川、長野、静岡、岐阜、愛知、三重、滋賀、奈良、京都、大阪、兵庫、島根、岡山、広島、山口、香川、愛媛、高知、福岡、熊本、長崎、大分、宮崎、鹿児島、沖縄

全国的に広く実施される試験であるため、自宅から近い試験会場を選ぶことができます。受験申込の際に希望の受験会場を選択し、当日は受験票を持参して指定の会場に向かいます。

令和6年度の合格発表日

令和5年度の賃貸不動産経営管理士試験の合格発表は、令和6年12月26日(木)に(一社)賃貸不動産経営管理士協議会ホームページにて合格者の受験番号が発表されました。

 

賃貸不動産経営管理士の試験内容

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賃貸不動産経営管理士試験は、賃貸物件管理に関する幅広い知識が問われる試験です。試験時間120分の間に、50問の四肢択一形式の問題を解きます。
国家資格となる前年(2020年)に試験の構成や試験時間に変更があり、合格率も若干下がっているのが事実です。賃貸不動産経営管理士試験合格を目指すのであれば、試験内容を正しく把握しておきましょう。

問題数

賃貸不動産経営管理士試験の問題数は、50問です。問題は、四肢択一形式で出題されます。
2019年までは、問題数が40問で試験時間も90分でした。国家資格化の動きに合わせて試験の内容が見直され、現在の形となっています。
ただし、賃貸不動産経営管理士講習の修了者に関しては、5問免除が適用されます。詳しい概要は、後ほど解説します。

出題内容

賃貸不動産経営管理士試験の出題内容は、以下のとおりです。

試験科目 内容
管理受託契約に関する事項 管理受託契約締結に必要な書面の知識、管理受託契約における受任者の権利義務関係など
管理業務として行う賃貸住宅の維持保全に関する事項 建築物の概要や構造に関する知識、賃貸住宅の管理実務知識など
家賃、敷金、共益費その他の金銭の管理に関する事項 家賃・敷金の知識、共益費の意義など
賃貸住宅の賃貸借に関する事項 賃貸借契約の成立要件、更新要件、終了要件、賃貸住宅標準契約書など
法に関する事項 賃貸住宅管理業務等の適正化に関する法律など
管理業務その他の賃貸住宅の管理の実務に関する事項 賃貸不動産経営管理士の役割、賃貸不動産管理業務に関連する法令知識、新規入居者募集など

先ほども少し触れましたが、賃貸不動産経営管理士の試験は50問120分(5問免除がある方は45問120分)です。
時間内に解けるようにするために、過去問を使いましょう。
50問を120分で解くのは簡単なように思えますが、人によっては難しく感じることもあります。 時間配分を誤ってしまうことで、解けた問題を落としてしまうこともあるかもしれません。
そういったことを避けるためにも、本番を想定して過去問を使ってみましょう

具体的には、項目ごと・肢ごとに過去問を解けるようになったら、総仕上げとして年度ごとに問1から問50までを時間を測って解いてみましょう。解答時間はすでに解いている問題なので1時間半ぐらいに設定するとよいでしょう。

賃貸不動産経営管理士の5問免除とは?

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賃貸不動産経営管理士試験に関して知っておきたいのが、賃貸不動産経営管理士講習と5問免除制度です。事前学習と講習で構成されている講習を無事に修了すれば、修了年度または翌年度に賃貸不動産経営管理士試験を受ける際に、50問のうち5問が免除されます。
国家資格として難易度が上がっている賃貸不動産経営管理士試験を有利に進めるために、受講を検討してみるのもよいでしょう。

賃貸不動産経営管理士講習

賃貸不動産経営管理士講習とは、賃貸不動産経営管理士協議会の指定を受けた団体が実施する講習です。専門知識の習得と実践能力を高め、賃貸不動産管理業の適正化と資質向上を図る目的で実施されています。
令和5年度では全国47都道府県の126会場で受講が可能であるため、今後も地域に関わらず講習を活用できる環境が継続されるでしょう。賃貸不動産経営管理士講習は、2週間程度の事前学習と1日のスクーリングで構成されています。

賃貸不動産経営管理士試験ではどの範囲が免除になるかは定まってないため、学習の負担軽減にはつながりませんが、受講条件を満たせる場合は積極的に活用を検討してみるのもよいでしょう。

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