通信制高校について気になるポイント 通信制高校の学費ってどのくらい？負担を減らす方法はあるの？

通信制高校の学費の目安

通信制高校の学費は公立は安く、私立は比較的高い

通信制高校の学費は公立では年間約50,000円、私立では年間約250,000～1,200,000円ほどかかります。

公立の通信制高校は学費を非常に安くおさえることができます。1単位あたりの授業料は各都道府県毎に異なりますがおよそ340円ほどです。入学から卒業するまでに3年間で74単位取得する必要がありますので、1年間で取得すべき単位は25単位です。そのため公立の通信制高校の授業料は年間で340円×25単位で8,500円ほどです。そのほか教材費や施設利用料などで40,000円ほどかかりますので、合計すると年間費用は50,000円ほどです。

一方で私立の通信制高校の学費は比較的高いです。1単位あたりの授業料は学校により異なりますがおよそ9000円ですので、1年間で25単位取得すると年間授業料は225,000円ほどかかります。私立はその他の費用の変動が大きく、週5日登校する形態では1,000,000円かかる学校もあれば、登校をほぼしない形態では30,000円ほどにおさえられる学校もあります。

私立の通信制高校の学費は高いため通うことができないと感じる方も多いかもしれません。そのような方のため以下で通信制高校の学費の負担を軽減する方法を解説します。特に「高等学校等就学支援金」は対象となるご家庭は多いので積極的な活用を検討しましょう。

通信制高校の学費の負担を軽減する方法

高等学校等就学支援金を使う

出典：文部科学省 支給期間・支給限度額一覧

高等学校等就学支援金とは、高等学校等に通う生徒（世帯年収910万円未満）の授業料の一部または全部を国が負担してくれる制度です。

公立の通信制高校に通う生徒には1単位当たり336円の授業料を国が負担してくれます。

私立の通信制高校に通う生徒には、年収590万円未満の世帯には1単位当たり12,030円、年収590万円～910万円の世帯には1単位当たり4,812円の授業料を国が負担してくれます。上限を超えた分の授業料は自己負担する必要があります。

支給対象や支給限度額などは細かい決まりがたくさんありますので、文部科学省のこちらのページをご覧いただくか、お気軽にTAC高等学院までご相談ください。

各都道府県の支援制度を使う

家庭によっては高等学校等就学支援金では十分ではない場合もありえます。そのような場合に備え、都道府県によってはさらなる補助金等を用意してくれている場合があります。

各都道府県で制度は異なりますので、必要な方は「学費補助金　（都道府県名）」や「高等学校授業料支援　（都道府県名）」といったワードで検索することをお勧めします。（都道府県名）はお住いの実際の都道府県名に置き換えて検索してください。

奨学金制度を使う

国や各都道府県、学校、民間の支援団体などが運用している奨学金制度を利用できる場合もあります。

運営主体によって制度内容は異なりますので、活用を検討される方は「高校生等奨学給付金　（都道府県名）」や「奨学金　（都道府県名）」といったワードで検索してみることをお勧めします。

奨学金には「給付型」と「貸与型」があります。「給付型」は返済する必要はありませんが「貸与型」は返済する必要があります。「貸与型」を利用する場合は、利息の有無を確認し将来に無理なく返済できる金額に抑えるように注意してください。

特待生を狙う

学業やスポーツ、資格取得などで優秀な成績を修めている方は、特待生制度を利用することで学費を抑えることができる場合もあります。

学校によって特待生制度の内容は異なりますので、特待生を狙う方は進学を検討している高校へ聞いてみましょう。