特集 日本公認会計士協会 準会員会「準会員会の目的と活動」

準会員相互との交流や質の向上をめざし、
多様性に富んだ活動を展開しています。

左から
■山本 健太郎(やまもと けんたろう)さん
現 代表幹事
2014年、公認会計士試験合格。TAC公認会計士講座財務会計論(簿記)講師を務めるかたわら、非常勤で監査法人に勤務。準会員会では、主に全国幹事会の企画・運営及び議長を務める。

■道古 麻由(どうこ まゆ)さん
現 東京分会会長
2014年、公認会計士試験合格。新日本有限責任監査法人に勤務し、一般監査事業部にて金商法・会社法監査、IPO、リファーラル業務に従事。準会員会では、東京分会のとりまとめ・ムードメーカー、定期MTG議事に加えて、勉強会や社会起業家インタビューの企画・運営を担当。

■林 佳緯(はやし かい)さん
現 東京分会国際担当。次期 国際委員
2015年、公認会計士試験合格。有限責任あずさ監査法人に勤務し、金融事業部にて主に金融機関の監査業務に従事。準会員会では、主に国際イベント及び海外インタビューの企画・運営を担当。

■奥村 武博(おくむら たけひろ)さん
現 統括代表幹事
2013年、公認会計士試験合格。優成監査法人に勤務し、監査事業部にて金商法・会社法監査、IPO業務等に従事。準会員会では、準会員会執行部の取りまとめ及び全国幹事会の議長、全国プロジェクトを担当。

公認会計士(以下、会計士)試験に合格後、修了考査に合格し、晴れて会計士となるまで、試験合格者は日本公認会計士協会に準会員として登録されます。今回、日本公認会計士協会「準会員会」の幹事を務めている皆さんにお集まりいただき、その活動と会計士の魅力についてお話を伺いました。

「会計士のたまご」たちの活動を協会をあげてサポート

津田 良洋氏(公認会計士、日本公認会計士協会 後進育成担当常務理事)

 会計士試験に合格した方は、主に3年の実務補習及び実務経験を経て修了考査に合格し、会計士になるまでの期間、日本公認会計士協会に準会員として登録されます。2017年3月末現在、準会員は現行試験制度での合格者が5,857名です。旧試験合格者である会計士補683名を加え、合計6,540名となっています。準会員会は日本公認会計士協会の会則で設置が規定されており、その目的は「公認会計士となるのに必要な技能を修得するための研修を行うこと」、「準会員制度の改善に資するための研究を行うこと」、「準会員の教養と品位の保持向上に努めること」、「準会員が行う公認会計士又は監査法人の業務の補助業務等の改善進歩を図ること」、「準会員相互の連絡調整を図ること」となっています。
 準会員会の運営は、自ら手を挙げてくれた有志が幹事となり、日常は全国8つの分会でそれぞれ講演会や勉強会、交流会など各種イベントや広報活動などを行い、準会員の質の向上、相互の交流と業界の発展に寄与しています。年3回は全国の幹事が一堂に会して活動報告と親睦を図っています。準会員会の活動を通じて、地域や所属法人の枠を超えて同世代での横のネットワーク、地域あるいは先輩後輩の縦のネットワークを広げることは、必ずや将来に役立つことと思います。私も約30年前の会計士補会(現・準会員会)の代表幹事でしたが、現在の本部役員に当時の会計士補会の先輩や後輩も多くいます。将来、業界を背負って立つ「会計士のたまご」たちの活動を、協会をあげてサポートしていきます。

ネットワークを広げるため準会員会の活動に参加

──日本公認会計士協会準会員会はどのような活動をしているのですか。

山本 準会員会は、監査業務など普段の仕事の中では得られない新しい経験や知識、普段は出会えない人とのつながりを通じて大きく成長することを目的に活動しています。通常は北海道分会、東北分会、東京分会、東海分会、近畿分会、中国分会、四国分会、北部九州分会の8つの分会ごとに活動を行っていますが、年に3回は全国から一堂に会し、横断的に各分会の活動状況を共有したり、全国ベースでの企画・検討も行います。
 組織として活動するので、大きなイベントも企画できますし、個人では接触するのが難しい知名度の高い方をお招きした講演会なども実現させています。最近では、税務の勉強会や日本で働く外国人会計士との交流の他、「スーツの着こなしセミナー」や「女性会計士のためのメイクアップ講座」など、幅広い活動をしているのが大きな特長です。
 運営は8分会から積極的に挙手した約100名の幹事がサポートしています。その中で代表幹事と、広報委員会・財務委員会・国際委員会という3つの委員会が本部執行部として活動しています。
 また、準会員会は会計士試験合格後、3年間の実務補習及び実務経験の要件を満たし会計士として登録するまでの期間に所属する若手組織なので、受験生に近い立場での企画も行っています。

──皆さんは、なぜ幹事になろうと思われたのですか。

山本 私は監査法人ではなく一般企業に入ったので、なかなか同世代の会計士仲間とつながりが持てないと感じました。それが会の運営に携わろうと思った大きな理由です。同世代の連携はもちろん、自分で企画・立案するのはおもしろいだろうと参加しているうちに、代表幹事まで務めることになりました。

道古 私も人とのつながりを求めて幹事になりました。公認会計士協会の合格祝賀会で、最初に幹事が壇上で準会員会をアピールしているのを聞いて、「合格して新しいスタートラインに立ったのだから、いろいろなことに積極的に挑戦してみよう」と思って参加を決めました。

 私には大きくわけて2つの理由があります。1つは、山本さんたちと同じで法人勤務では法人内でしかネットワークが広げられないと思い、法人内以外のつながりを求めて準会員会に興味を持ちました。
 もう1つは、受験期間中は勉強に集中していて他の活動に参加できなかったので、合格後は今まで勉強にかけてきたエネルギーをいろいろなことにかけてみたいと思ったからです。そこで将来海外に出て活躍したいという夢を実現するために、会の国際系イベントの運営・企画に関わりたいと思いました。現在は東京分会の中で、国際担当として国際系イベントなどに携わっています。

奥村 「公認会計士」という資格の認知度を上げていきたい。そんな思いが元々ありました。入会してすぐ「母校に帰ろう!プロジェクト」に関わったのが始まりです。今では統括代表幹事を務めるようになりました。

横断的、かつ多様なイベントを企画

──現在の取り組み、これからの取り組みについて教えてください。

山本 これまでは分会を超えて交流する機会が少なく、全国的にコミュニケーションを取ることがあまりなかったのですが、私たちが改善していこうと動き始め、昨年あたりからかなり活性化されてきました。2017年2月には東京分会と近畿分会がコラボレーションして、大阪で受験生を対象とした学習・就活相談イベントを開催しました。また、最近は東京分会からしかいなかった代表幹事立候補者に、次期は他の分会からも立候補者が出ています。来年以降も地域の壁を越えた企画を考えていきたいです。

──今期の東京分会は道古さんが会長ですね。会長としてどのような企画を考えていますか。

道古 「決算早期化セミナー」開催の他に企業のCFOを招いたセミナーも企画中です。今後やっていきたいのは認知度向上のための「CPA映画祭(仮称)」。一般公募で会計士のPRになるような動画を集めて、感動部門、ミステリアス部門などを決め、優勝作品には協会から賞金を出してもらうんです(笑)。まだ企画中ですが、実現できればいいですね。

奥村 道古さんが東京分会の会長になってから、イベントがたくさん立ち上がるようになりました。今年の1・2月は毎週末何かしらのイベントが行われて相当活気づいています。道古さんの周りを巻き込む力はすごいので、今後もその流れは続くと思いますね。

山本 道古さん発案の「メイクアップ講座」などは、これまでは出てこなかった企画で、準会員会イベントのイメージが大きく変わりました。
 準会員は会計士業界の中では一番の若手なので、良い意味で過去の前例を知りません。やってみてから、あとでいろいろわかったりすることはあるのですが、チャレンジできるのは若手の強みでもあるし、常務理事の津田先生も応援してくださるのでやりやすいですね。

 私は現在、東京分会の中での国際担当の幹事で、次期は準会員会の国際委員長に内定しています。全体組織の中の国際委員会の長になるので、全国で国際的なイベントを開いて、もっと地方の準会員にも海外に目を向けてもらえればと考えています。プレッシャーも感じていますが、良いところを引き継ぎ、より活気を出していきたいです。

奥村 私も代表幹事として今やりたいことがあります。「母校に帰ろう!プロジェクト」ではやってみたいという立候補者がずいぶん増えてきました。その一方で母校と開催に至るまでの様々な調整を個人ベースで行わなければならないというハードルがあって、開催にこぎ着けるのが難しいんです。その調整を準会員会がバックアップしていけるような仕組み作りをしたいと考えています。私の残りの任期は残りわずかとなってしまいましたが、思いを受け継いでくれる後輩がいますので、今後は後輩がうまく進めていってくれると思います。

──準会員会として今後の課題はありますか。

道古 準会員会がもっと身近な存在になれたらいいなと思います。準会員会をもっとかわいい名前にするとか、愛称で呼ぶとか(笑)。できたらいいですね。

「会計士資格があれば何とでもできる」

──皆さんが考える会計士の魅力と将来性とはどのようなものでしょうか。個人的な将来の目標も聞かせてください。

奥村 一番の魅力は、ひとりのプロフェッショナルとして人生を選択していけることにあります。やりたいことを自分で思い描いて、そこに向かって自分で道を切り拓いていける。人生の選択肢が大きく広がることが、会計士資格の魅力だと思います。もちろん日々の積み重ねは大切ですが、進む道が大きく広がるすごくいい資格だということをどんどん伝えていきたいですね。
 あとは自分自身が元阪神タイガースの選手という特殊な経歴を持っているので、そのキャリアを活かしてスポーツ業界にもサポートの手を広げていきたいと考えています。

 私には、結婚・出産・子育てという女性のライフイベントで一時的にフルタイムで働けない時期があっても、将来的には復帰して引退するまでプロフェッショナルとして活躍したいという思いがあります。その思いを持って、手に職をつけるにはどうしたらいいかを考えた時に、会計士という選択肢が生まれました。勤務している監査法人では育休・産休制度が整っていて、出産後に復帰して上の役職に就いている女性がたくさんいます。
 会計士は活躍の場が国内外の両方にあるし、監査法人だけでなく一般企業で「企業内会計士」としても活躍できますし、自ら起業することも可能です。いろいろな選択肢があるんですね。会計士資格を持っておくことで将来的に自分で何かをやりたいと思った時に挑戦できるし、失敗しても戻るところがある。会計士の資格があれば何とでもできるんです。今、自分の選択は間違っていなかったと感じています。
 将来的には海外で活躍してみたいという目標を持ちながら、まずは国内の大手監査法人で監査・会計の知識と経験をしっかり積んだ上で、グローバルに自分の実力を発揮していきたいと考えています。結婚・出産ももちろんしたいと思っていますし、そのために一時的に休んだとしても社会復帰して活躍し続けたいです。

道古 私が会計士試験を受けたのは、親に勧められたので親を安心させるためという程度の動機だったんです。でも会計士試験に合格して自信がついて、いろいろな場に出るための切符をもらえたような気がしています。ただそれをどう使うかは自分次第。私は将来、財務・会計にとらわれずに、もっと言えば会計士ということにとらわれずに自由に人生を謳歌していきたいですね。
 私が監査法人に入ったのは、いろいろな会計士とつながりを持ったり、情報交換をしたりしたかったからです。この業界は意外と狭いので、会計士が一致団結したら意外と強い力になるのではないでしょうか。つながりを求めて入った監査法人には、前向きな人がたくさんいました。仕事としての監査については、出張に行って現場の方と話をしたりする時、未熟な私が「会計士」という後ろ盾によって内部統制などについてアドバイスできるところに、おもしろさとやりがいを感じています。

山本 奥村さんと似ていますが、会計士の魅力は一言でいうと選択肢が広いことだと思っています。司法試験・医師試験・公認会計士試験が日本の三大資格と言われることがありますが、弁護士と医師は多くの人がイメージしやすいのに対して、会計士は何をしているのかがわかりにくい。それは会計士が本当にいろいろなことをやっていて、1つに絞られていないからだと思います。林さんのように海外で働きたいという選択があったり、奥村さんのようにスポーツ業界に尽力したいという選択があったり、そもそも各人がどういう道を選ぶかという選択肢がとても広いんです。
 私はというと昨年から海外を含めて同世代で起業している仲間を支援したいという思いが湧いてきました。会計士なら、そこにチャレンジしようと思った時、それができる多様性があります。ひとりの人間が会計士になってから最後までずっと1つのことにしか興味がないわけがありません。自分の人生の中で常に選べる環境にあるというのも、選択肢が広いということです。そこが一番の魅力だと思っています。

──山本さんは現在TACの講師としても活躍されていますが、将来的な方向性はどのように考えているのでしょう。

山本 今、非常勤で監査法人でも働いていて、監査実務を積んで要件を満たせるようにしています。将来何がしたいかについては、半年前に思っていたことと今は全然違うし、1年前はまた違って、それこそ海外で仕事をしたいとも考えていました。20代前半は将来の方向性が刻々と変わっていくので「今は決めない」という結論にたどり着きました。

──決めない選択ができるのも会計士の強みですね。

山本 そうですね。何にでもチャレンジできるから損得考えずにとりあえずやってみる。将来につながらなかったらそれもよし。そんな気持ちでチャレンジできますね。

 私も将来的には海外で活躍したいというビジョンはあるのですが、だからと言ってそれ以外まったく興味がないわけではありません。受験時代は数年間すべてを勉強に投じていました。その時に他のことに挑戦できなかった分、20代前半のうちにいろいろチャレンジしたいという思いがあるんです。今は海外に重点を置いていますが、その他にもピンとくるものがあったらやってみたいし、時間が許す限りいろいろな人と会って、いろいろな話をして、いろいろな経験ができるといいなと思っています。

奥村 私は、スポーツ選手の現役時代からの資産形成や、引退後のキャリアサポートなどを通じてスポーツ業界の発展に貢献したいと考えています。最近は選手のキャリアの考え方が、これまでの「現役時代が終わってから次のキャリア」のようにぶつ切りで考えるセカンドキャリアという考え方ではなく、スポーツをやりながら引退後のキャリアに向けて準備をしておく「デュアルキャリア」という考え方にシフトしてきています。この考え方をより多くのスポーツ選手の間に広めていきたいとも考え、教育という分野にも興味を持つようになってきました。
 日本公認会計士協会では小学生から高校生を対象に会計を教える「ハロー!会計」というプロジェクトも行っています。会計について早い段階から知ってもらうことで、「こういう選択肢もあるんだよ」ということを教えています。あるいは学生時代に勉強する習慣づけをしておく。これはスポーツ選手にそのまま転用できるんです。デュアルキャリアの考え方は、学生時代からスポーツと並行して学習する習慣づけをしておいて、引退後のキャリアに備えた準備をしておくのです。「ハロー!会計」を通じて小中高生への啓発活動を今後さらに広げていきたいし、一方でスポーツ選手にデュアルキャリアの考え方を知ってもらい、現役時代から引退後のキャリアの準備をするサポートをしていきたい。この2つに取り組んでいきたいと考えています。

試験は「早くエンジンをかけた者勝ち」

──今勉強している受験生とこれから資格取得をめざそうと考えている方に向けて、アドバイスをお願いします。

 受験勉強中はどうしても自分との戦いという側面が大きくなって不安になる部分が多々あると思います。けれども、合格したあとに得られるリターンはそれ以上に大きいことを忘れないでください。会計士という資格は一度取得すれば一生もの。資格というカードがあれば、自分がチャレンジできる幅が一気に広がります。今大変だからあきらめようと思っている人は、合格したらこんなことをしたい、将来はこういうことがやりたいと、ポジティブな青写真を思い描いて、辛い時期を乗り越えていけば必ず光は見えてくるはずです。

道古 受験生時代は、合格する人は雲の上の存在だと思っていました。でも合格してみて「私のような人でも受かるんだ」と思ったんです。会計士は一発逆転の資格。再出発のきっかけにもなる資格です。がんばってください。

奥村 他の3人と違って、私は合格までに9年間かかりました。受験生活が長くなってしまったとしても、合格してからはまったく関係ありません。合格すれば、そのあとは自分の努力次第、意識次第で、そこからまた新しい競争が始まるのです。私は合格まで長くかかってしまったことで自分はダメだと思い込んでいたのですが、長いことは決してマイナスではありません。その時の経験は必ずあとで活きてきます。
 資格の勉強を始める時は、何かを始めたいと思っていたり、この資格を使って将来こういうことをやりたいという思いでスタートします。自分が活躍する姿をイメージすることは自分の中の継続する力になるので、将来やりたいと思っていることをもう一度思い出してチャレンジと努力を続けていってください。
 受験勉強には戦力外通告はありません。引退するか合格するかの2択です。ぜひ合格して新たなステージにチャレンジしてください。

山本 3人が精神論的な話をしてくれたので、私は技術論的な話を2つします。1つは勉強中のモチベーションの保ち方について。よく「やる気が起きません。モチベーションを上げるにはどうすればいいんですか」という話を聞きますが、モチベーションは基本的に上がるものではないのです。こうすれば上がるとか、やる気が出る方法はありません。結局それは自分がどこかのタイミングで本気になるスイッチを押すか押さないかで、誰かが押してくれるものではないんです。自分で「えい!」と押さなければなりません。
 会計士は合格してからの選択肢は広いけれど、受験勉強はものすごく地味で、朝早く起きて受験指導校に通って、夜遅くまで勉強して帰る。ずっとこの繰り返しになるので、語弊を恐れずに言えば、どこかのタイミングで自分で決心をつけて早くエンジンをかけた人が早く合格するのです。
 もう1つは「逆算してください」です。今日はどんな勉強をしようかと毎日考えるのではありません。例えば、会計士試験の短答式試験は約70%できれば合格と決まっています。そうであるならば、まずは過去問や模試などを使って、今の自分が何点とれるのかを試してみてください。それで、例えば40点しかとれないなら、間違えた60点のうち30点とれるようにすれば良いわけなので、それを実現するためには、どの問題を解けば良いか、どの問題なら解けそうかをリスト化します。そしてリストにした問題を解けるようにするには、いつまでにどんな教材を使って、どんな力をつけていけば良いかをイメージします。
 ここまでできたらあとは、そのイメージを具現化するように、実際に勉強を進める。ゴールに必要な点数と自分の現状を冷静に見て、間を埋めるような勉強をすれば良いわけです。これは資格試験全般に言えることだと思います。

準会員会の仕事で実務のスキルを磨こう!

──最後に、日本公認会計士協会準会員会をアピールしてください。

奥村 イベントの企画・立案・実行は実務の練習になります。幹事として準会員活動を積極的に行えば、実務の上でもコミュニケーション能力や企画・立案、プレゼンテーション能力が磨かれます。その収穫は大きいですよ。

 幹事には準会員活動が大好きで毎回イベントで企画・立案をバンバン実行している人ももちろんいますが、自分の時間に余裕がある時だけ参加して、忙しい時は距離を置いて自分のことに集中し、余裕ができたらまた戻ってくる人もいます。関わり方は本当に人それぞれです。

道古 よく「大変でしょう?」と聞かれますが、やらされてる感はまったくなくて、どちらかというと自分がやりたいことを自由にやるための場になっています。興味のある人は監査が「忙しいから無理かな」と思わずに一度参加してみてください。

山本 準会員会は一見真面目な団体に見られますが、多様性のある団体になりつつあります。メンバーもかなり多彩で、一生懸命勉強したいという人もいれば、グローバルに活躍したい人もいるし、メイクアップ講座を企画したい人もいる。多様性があり様々なチャレンジができる土壌があるのは大きな魅力です。
 リソースの面でも、予算であったり人であったり、企画をするときに必要なものが一通りそろっているので、自分で思っていることを具体的に行動に移すには良い環境です。オフィシャルな組織ですから、イベントにかなりの著名人を呼ぶこともできます。会の活動の一環で、海外在住の経営者インタビューで、実際に海外に行ったメンバーもいます。
 このように幹事の活動を通して、普段出会うことのできない人との交流や新しい経験ができます。私たちは、無限の可能性を秘めた未来の会計士であるこれからの合格者、準会員会の皆さんと一緒に活動できるのを、楽しみにしています。