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公務員試験の難易度は高い? 試験別の合格率や勉強のポイントを解説

公務員試験の難易度は試験ごとに異なる

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公務員試験には、国家公務員試験や地方公務員試験、社会人を対象とした民間経験者採用試験や就職氷河期世代対象試験など様々な種類があります。

それぞれ異なる問題が出題されるため、どのような試験を受けるかによって難易度や合格率が大きく変わるのが特徴です。ただし、一般的には院卒者程度の能力が必要な総合職試験(国家公務員試験)がもっとも難易度が高くなります。

試験別公務員試験の合格率

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公務員試験には、国家公務員試験と地方公務員試験があります。さらに国家公務員試験と地方公務員試験を細分化すると、院卒者試験や大卒程度試験、高卒程度試験などさまざまな種類が存在するのです。

ここでは、試験別に公務員試験の合格率をまとめました。それぞれ難易度が変わるので、各試験の合格率を参考にして受験する試験を選びましょう。

国家公務員試験

国家公務員試験は、総合職・一般職・専門職の3種類に大きく分かれます。また行政や司法府、立法府など雇用される機関によって職種も変わるので、出題問題や合格率にも違いが生まれます。代表的な国家公務員試験の最終合格率は、次のとおりです。


  国家公務員採用総合職試験(院卒者試験):59.1%

  国家公務員採用総合職試験(大卒程度試験)(教養区分を除く):13.3%

  国家公務員採用一般職試験(大卒程度試験):43.6%


  財務専門官採用試験:35.4%

  国税専門官採用試験:33.3%

  労働基準監督官採用試験:29.1%

 

  国家公務員採用一般職試験(高卒者試験):40.3%

  海上保安学校学生採用試験(高卒程度試験):19.2%

※令和5年度の採用試験のデータを掲載しています。(令和6年2月22日時点)

 参考:http://www.jinji.go.jp/saiyo/siken/2023_jissijyoukyou.pdf

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地方公務員試験

地方公務員試験には、都道府県庁職員や市町村職員、警察官など多くの職種があります。職種によって異なる問題が採用されているため、試験ごとに合格率が変わることも多いです。

代表的な地方公務員試験の最終合格率は、以下の通りです。


  東京都Ⅰ類B採用試験(一般方式)(行政):41.0%

  特別区Ⅰ類採用試験(事務):39.3%


  神奈川県1種試験(行政):31.7%

  大阪府職員採用試験(行政)(大卒程度):16.4%


  千葉市職員採用試験(行政A):26.7%

  名古屋市第1類採用試験(行政):9.9%


  警視庁採用試験Ⅰ類(大学卒程度)(男性):16.4%

  警視庁採用試験Ⅰ類(大学卒程度)(女性):13.4%


※令和5年度の採用試験のデータを掲載しています。

※警視庁採用試験Ⅰ類のデータは令和4年度のものを掲載しています。

全体的な合格率は15〜40%程度です。職種によって多少の差異はありますが、決して簡単に合格できる試験ではないので徹底した対策が必要になるでしょう。

公務員試験の種類によって難易度は変わる

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公務員試験は職種によって難易度が変わります。なかには難易度が低い試験もありますが、公務員試験は難しいといった印象を抱く方も少なくありません。一般的に公務員試験の難易度が高いと考えられているのは、次のような理由が挙げられます。

  • 資格試験ではなく採用試験である
  • 試験範囲が広い
  • 採用人数が決まっている
  • 面接試験がひとりでは対策が難しい

それぞれの理由を確認していきましょう。

資格試験ではなく採用試験である

公務員試験は、一定の知識や技術があることを示す資格試験ではありません。あくまで採用試験であるため、試験では面接等の人物試験が課され職員として採用するのに適当な人材であるかが試されます。

また公務員試験で筆記試験で合格点を取れば、必ず採用が確証されるわけではありません。人物試験などで適性がないと判断されると、筆記試験に合格しても公務員試験で採用されないことがあります。

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試験範囲が広い

公務員試験の出題範囲はとても広く、すべてを網羅するには膨大な時間がかかります。

基礎能力試験では文章理解、数的処理、自然科学、人文科学など主に高校まで習った科目、専門試験では法律系、経済系、政治系の科目などが課され、出題される全科目を勉強しようとするとかなり負担がかかり、合格するのは簡単ではありません。

参考:https://www.jinji.go.jp/saiyo/siken/jyukennannnai/jyukennannnai_sougousyoku.pdf

採用人数が決まっている

各試験には採用予定人数が定められており、合格者の中から選ばれます。しかし、実際には各試験の採用予定人数に対して多くの受験者が集まるので、競争率がおのずと高くなるのです。

また少子高齢化による労働人口減少により、市役所など、採用予定人数も減少傾向にある職種もあります。自分が受験する公務員試験がどのくらいの人数を採用予定なのか事前に採用案内で確認しておきましょう。

面接試験はひとりでは対策が難しい

公務員試験は、筆記試験と面接試験に分かれます。筆記試験に合格したら、面接試験に進むのが一般的な流れです。

近年は人物重視で合否を決める自治体が増えており、面接試験の徹底した対策が求められます。しかし面接試験は独学での対策が難しいといわれているため、効果的な対策を行えていない受験者も少なくありません。

公務員試験の勉強で押さえておくべきポイント

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公務員試験は出題範囲が広いため、効率よく勉強する方法がわからない方もいるはずです。しかし効率的な試験対策を怠り、ただやみくもに勉強するだけでは、難易度の高い試験を突破することはできません。

公務員試験の勉強で押さえておくべきポイントには、次のようなものが挙げられます。

  • 出題数の多い科目から勉強する
  • 優先順位をつけて勉強する
  • 具体的な勉強スケジュールを立てる
  • 過去問を繰り返し解く
  • 時間を計って問題を解く
  • スキマ時間を有効活用する

それぞれのポイントを確認しましょう。

出題数の多い科目から勉強する

公務員試験は出題範囲が広いため、すべてを網羅するには膨大な時間が必要です。効率よく公務員試験の勉強を進めたいなら、出題数の多い科目から始めることをおすすめします。

教養科目(基礎能力試験の科目)の50%以上は、文章理解や数的処理が占めています。

一方専門科目は、憲法や民法、経済原論(ミクロ経済学・マクロ経済学)の出題が多いです。

出題数が多い科目から勉強して正答率を上げることが、合格への近道になります。


優先順位をつけて勉強する

出題数の多い科目がわかったら、その中でも優先順位をつけて勉強することも大切です。公務員試験に合格するには教養科目は60%、専門科目は70%の問題を正解しなければいけません。

すべての科目を同じように勉強しようとすると、本試験日に間に合わない可能性もあります。

しかし、合格のためには出題数が多くない科目も一通り勉強しなけらばならないのも確かです。

また国家一般職など、教養試験と比べ専門試験の配点比率が高く、同じ1点でも、専門試験で得点する1点の方が合格に有利にはたらく試験種もあります。


優先順位をつけ、ポイントを絞って効率的に学習に取り組むことが必要です。

具体的な勉強スケジュールを立てる

出題数の多い科目を確認できたら、やみくもに勉強するのではなく具体的な勉強スケジュールを立てることをおすすめします。試験日から逆算して勉強スケジュールを作成すれば、勉強すべき科目を取りこぼす心配もありません。

スケジュールを作成する際は、月ごとの大まかなスケジュールではなく、日や週など細かく設定しましょう。細かく予定を立てれば勉強の進み具合も確認できるので、学習スピードも調整しやすくなります。

過去問を繰り返し解く

公務員試験対策は、過去問をうまく活用することがおすすめです。過去問を通して、出題傾向や試験内容など試験の全体像を把握できます。また過去問は一度解いたら終わりではなく、繰り返し解いて知識を定着させるのが望ましいです。

何度も過去問を解くことで理解も深まるため、効率よく学習できます。間違えた問題から自分の弱点も見えてくるので、高得点を取るための対策を考えられるでしょう。

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時間を計って問題を解く

公務員試験は、限られた時間内にすべての問題を解かなければいけません。そのため、各設問にあてる時間配分を間違えると、最後の問題にたどり着けないこともあります。

過去問を活用して勉強するときには、時間を計りながら問題を解くことを意識しましょう。各設問に対してどのくらいの時間を使えるのか、試験中の時間の使い方を身に付けられます。

スキマ時間を有効活用する

学生や社会人の場合、勉強に割く時間を確保できないことも多いです。このような場合は、スキマ時間を有効活用しましょう。

たとえば、通勤通学、ランチや寝る前のちょっとした時間など、空いた時間を利用してこつこつと勉強を進めましょう。こういったスキマ時間を学習スケジュールに組み込めば、まとまった時間の確保が難しくても、1日に必要な勉強時間を確保できるはずです。

難易度を確認して公務員試験の勉強をしよう

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公務員試験は出題範囲が広いことに加え、採用予定人数が決まっていたり面接試験の対策が難しかったりなどの理由で難易度が高いといわれています。また受験する試験によって難易度も変わるため、試験対策に悩む受験者も少なくありません。

出題数の多い科目から勉強したり過去問を活用したりすることで、独学でも公務員試験に受かる可能性はあります。しかし勉強スケジュールを自分で管理するのが苦手な方や面接試験対策が不安な方は、予備校を利用しましょう。

効率よく学習するためのアドバイスや合格するためのポイントを解説してくれるので、初学者でも安心して公務員試験の学習に励めるでしょう。

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