中小企業診断士 2次試験科目ガイド

中小企業診断士二次試験ガイド?

2次試験の出題形式は、企業の「事例」が与件文(2〜4ページ)として提示され、その事例に関する問題が4〜5問程度出題されます。また、大半の設問で解答に15字〜200字程度の字数制限があります。 記述する文章のボリュームはそれほど多くはありませんが、制限時間内に決められた条件設定で出題者の意図に沿った解答をまとめるという難しさがあるといえます。

1.筆記試験

事例の内容は下記の通り、4つのテーマに分かれています。

事例Ⅰ

テーマ

組織(人事を含む)を中心とした 経営戦略および管理に関する事例

2023年度 出題内容

  • 業種

    蕎麦店


  • 設問

    強みと弱み、差別化の内容と狙い、経営統合に先立って留意すべき点、経営統合後の組織統合の進め方、今後展開していくべき事業

2022年度 出題内容

  • 業種

    農業法人

  • 設問

    法人化以前の強みと弱み、新規就農者を獲得・定着させるための施策、大手中食業者との取引関係、組織構造の構築、権限移譲や人員配置

傾向と攻略ポイント

組織・人事にとどまらず、戦略面などのかなり広いテーマからも出題され、全体的に難問となる傾向があります。対応上は、出題者の意図を正確につかむこと、得点しやすい設問から確し、“大くずれ”しないことが重要になります。

事例Ⅱ

テーマ

マーケティング・流通を中心とした 経営戦略および管理に関する事例

2023年度 出題内容

  • 業種

    スポーツ用品の加工・販売業

  • 設問

    3C分析、販売方法(プライシングの観点含む)、プロモーションやイベント、関係強化策

2022年度 出題内容

  • 業種

    食肉および食肉加工品製造・販売業

  • 設問

    3C分析、製造加工技術力を生かした新たな商品コンセプトと販路、アフターコロナを見据えた販売力強化の施策、オンライン販売業者との協業を成功させるための提案

傾向と攻略ポイント

小売業やサービス業等、誰もがイメージしやすい企業が出題される傾向にあり、比較的取り組みやすい事例といえます。他の事例に比べて与えられる情報量が多く、また、時系列的な構成になっています。そのため、まず事例全体のストーリーを把握した上で解答を作成する方法が効果的です。

事例Ⅲ

テーマ

生産・技術を中心とした 経営戦略および管理に関する事例

2023年度 出題内容

  • 業種

    業務用食品製造業

  • 設問

    強み、生産面の対応策、収益性向上の対応策、企画開発の進め方、社長が考える生産体制の妥当性とその理由、留意点

2022年度 出題内容

  • 業種

    金属製品製造業

  • 設問

    販売・生産面の課題、短納期のための課題と対応策、発注方法の変化に対応するための生産面の対応策、デジタル化と社内活動、新規取引のための今後の戦略

傾向と攻略ポイント

製造業(あるいはそれに関連する業種)からの出題が想定され、現状の問題点を指摘して改善案を策定する問題が中心となります。難易度は高いですが、対策としては、まず設問全体を確認し、点の取りやすいものから取り掛かるという方法が得策です。また、なぜそうなったのかという因果関係を正確に把握することが重要となります。

事例Ⅳ

テーマ

財務・会計を中心とした 経営戦略および管理に関する事例

2023年度 出題内容

  • 業種

    基礎化粧品、サプリメントなどの企画・開発・販売業

  • 設問

    経営分析、CVP分析、設備投資の経済性計算、OEMや新製品販売による財務的利点

2022年度 出題内容

  • 業種

    総合自動車リサイクル業者

  • 設問

    経営分析、セールスミックス、拡張投資等、財務的リスクとマネジメント

傾向と攻略ポイント

他の3つとは対策が大きく異なります。文章記述以外にも「設備投資の経済性計算」「CVP分析」「キャッシュフロー計算書の作成」などが出題されており、こうした計算問題を確実に得点できるようになれば得点源として期待できるようになります。1次試験科目の「財務・会計」の実力を高めておくことが合格への近道です。

1-1. 2次筆記試験問題に挑戦!

本試験で出題された問題を体験し、「どのような問題が出るのか」「どのような知識・スキルを求められているのか」試験問題を見ながらイメージを高めてみましょう!
下記では、2020年に出題された「事例Ⅰ」の問題と解答解説を掲載しています。

2022年 第2次試験 事例Ⅰ

2.口述試験

試験形式

口述試験は、面接官2人対受験者1人という形式で実施されました(右図)。試験時間は受験者1人につき、約10分間で行われます。

試験内容

口述試験では、筆記試験の事例問題で登場した4つの企業(A社・B社・C社・D社)について、筆記試験とは異なる角度で質問されています。
出題される質問事項は、受験者によって異なります。基本的には、受験者1人につき、2つの企業が選ばれ(例:A 社とD社)、1つの企業につき2題(つまり計4題)を出題するケースが多いようです(ただし、人によっては4つの 企業について問われるケースや、1企業についての質問が3〜4題に及ぶケースもあり、必ずしも統一した形で はありません)。
なお、口述試験を受験するに当たっては、一切の資料・書籍等を見ることはできません。

筆記試験で出題された事例の状況を的確に把握しておくこと、想定される質問に対する回答をある程度準備しておくことが必要となります。また、試験当日に落ち着いて受け答えできるよう、TACで行う模擬面接を受けることも非常に効果的です。

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