一級建築士試験の突破法

一級建築士試験の突破法

一級建築士の「学科試験」と「設計製図試験」について、試験分析データや効率的な学習法などをお伝えします。

一級建築士 試験分析データ

一級建築士の「学科試験」と「設計製図試験」の受験者数・合格者数・合格率は、次のとおりです。

■一級建築士 学科試験・設計製図試験 受験者数・合格者数・合格率の推移(過去5年間)

年度学科試験設計製図試験総合
受験者数合格者数合格率受験者数合格者数合格率合格率
平成27年 25,804 4,806 18.6% 9,308 3,774 40.5% 12.4%
平成26年 25,395 4,653 18.3% 9,460 3,825 40.4% 12.6%
平成25年26,8015,10319.0%9,8304,01440.8%12.7%
平成24年29,4845,36118.2%10,2424,27641.7%12.4%
平成23年32,8435,17115.7%11,2024,56040.7%11.7%

※学科試験および設計製図試験の延べ受験者数に対する合格率

一級建築士 学習時間・期間

一級建築士試験の学習時間の目安は次のとおりです。
ただし、受験経験の有無や学校・実務における知識の習得などにより、個人によって異なります。あくまで目安として参考にしてください。

■一級建築士試験 学習時間・期間の目安

 学習時間学習期間
学科試験500~700時間8ヶ月~10ヶ月
設計製図試験100~150時間2ヶ月

一級建築士 学科試験科目別・総得点の合格基準点

一級建築士の学科試験は、5科目計125問の4枝択一試験となります。科目別・総得点での合格基準点は、次のとおりです。

■一級建築士 学科試験科目別・総得点での合格基準点の推移(過去5年間・基/出=合格基準点/出題数)

年度計 画
(基/出)
環境設備
(基/出)
法 規
(基/出)
構 造 
(基/出)
施 工 
(基/出)
総得点
(基/出)
合格率
平成27年 11/20 10/20 16/30

16/30

13/25 92/125 18.6%
平成26年 11/20 11/20 16/30

16/30

13/25 90/125 18.3%
平成25年11/2011/2016/30

16/30

13/2592/12519.0%
平成24年11/2011/2016/30

16/30

13/2594/12518.2%
平成23年11/2011/2016/3016/3013/2587/12515.7%

※各科目および総得点の合格基準点すべてに達している者が、合格となります。

国土交通省は、合格基準点について「各科目は過半の得点、総得点は概ね90点程度を基本的な水準を想定」と公表していますが、本試験において、想定していた合格率との乖離が生じた場合、補正が行われています。

一級建築士 学科試験突破のための学習法

新試験制度が導入された平成21年以降、実務に関わる啓蒙的な出題や、社会的に重要性の高いトピック的な出題が増えています。
また、過去に出題された内容を、一歩掘り下げたり、視点や論点を少し変えた応用的な問題も増えており、過去問題を丸暗記するような学習では対応できません。
個々の論点を正しく理解し、その周辺知識までさらに掘り下げた発展的な学習、すなわち「学習の質」が問われる試験になっています。

出題傾向

この「学習の質」を高めるには、無作為に学習範囲を広げるのではなく、試験の傾向や方向性を把握して非効率な学習を排除しなければなりません。
特に以下のテーマは、本試験で重要な方向性になると思われます。
TACでは、以下のテーマなどをさらに詳しく取り上げて、より具体的に「質の高い講義」を提供します。

一級建築士 学科試験 重要テーマ

(1)設計・工事監理に関する啓蒙的な出題
(2)社会的ニーズから「環境(省エネ・環境負荷低減)」関連の出題
(3)大地震を想定した構造の安全性に関する出題
(4)社会的ニーズから既存建造物の再生・活用に関する出題
(5)社会的ニーズから生まれた最新の法令・基準・規格に関する出題

一級建築士 設計製図試験の課題・変更点・合格基準

一級建築士の設計製図試験の課題は、以下のとおりです。

■一級建築士の過去の本試験における設計製図試験の課題一覧(過去5年間)

ビル
年度課題
平成27年市街地に建つデイサービス付き高齢者向け集合住宅
(基礎免震構造を採用した建築物である。)
平成26年温浴施設のある「道の駅」
平成25年大学のセミナーハウス
平成24年地域図書館(段床形式の小ホールのある施設)
平成23年介護老人保健施設(通所リハビリテーションのある地上5階建ての施設)

また、新試験制度が導入された平成21年以降、設計製図試験の形式・内容は、以下のように変化しています。

■一級建築士 設計製図試験 新試験制度導入に伴う形式・内容の変更点

形式の変更◎試験時間が6間30分に延長された(従来は5時間30分)。
◎学科試験の免除が1年延長された(設計製図試験が結果的に3回受験可能となった)。
◎「計画の要点等」について10問程度の記述問題が追加された。
内容の変更◎室構成や床面積を大括りの設定とし、設計の自由度が高められた。
◎図示の要求(例:耐力壁の図示、設備機器・スペースの図示など)、梁伏図の要求が追加された。
◎合格基準の設定に関し、配点構成を「空間構成」と「意匠・計画、構造、設備」に大別し、「空間構成」に関して足切り点が設定された。

設計製図試験の採点は次の4区分により、ランクIのみが合格となります。例年、ランクIIとランクIIIの方がいずれも25%程度、ランクIVの方が10%程度とみられています。

一級建築士 設計製図試験 採点区分

ランクI「知識及び技能」を有するもの
ランクII「知識及び技能」が不足しているもの
ランクIII「知識及び技能」が著しく不足しているもの
ランクIV  設計条件・要求図面等に対する重大な不適合に該当するもの

※「知識及び技能」とは、一級建築士として備えるべき「建築物の設計に必要な基本的かつ
 総括的な知識および技能」をいいます。

一級建築士 設計製図試験突破のための学習法

(1)プランニング(エスキスプラン)力を上げる

一級建築士の設計製図試験では、プランニング力が大きなウエイトを占めます。部門をどのようにゾーニングし、要求室のグルーピングや設置階の想定をどのようにバランスよく行うか、プランニングの手順を確実にマスターすることが必要です。

(2)計画の要点等の記述力を上げる

課題の特色に応じた建築計画や構造計画、設備計画に関し、「要点等の記述」で表示した内容と図面とに不整合があれば、大きな減点要因となります。記述は、自分の描いた図面の説明であり、自身の設計の合理性、正当性を説明できる機会でもあります。

(2)図面力を上げる
製図

試験時間は6時間30分。プランニングに最低2時間、記述には10問出題として、1問6分で解答しても1時間は必要です。したがって、作図に当てられる時間は3時間程度しかありません。確実に短時間で描き上げられる「作図スピード」は必要不可欠で、これがプランニングの余裕にもなります。
「矩計図」や「梁伏図」といった図面は、手間がかかります。「矩計図」の場合は、部材寸法を覚え、納まりなどを把握した上で、早い段階から「作図スピード」をあげるとともに、正確な図面を描き上げる能力を身につけることが大切です。
「梁伏図」は、建物の架構計画の合理性、経済性、施工性などに係る知識の差が如実に現れる図面です。また、平面計画との整合性が一目瞭然であることから、合否を分ける図面といえますので、特に入念な準備が必要です。

TACでは、本試験合格のために必要な力が身に付く、設計製図対策のカリキュラムを用意しています。



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平成27年度の設計製図本科生において、一級、二級ともに、TACが提供した課題と講義はまさに課題のテーマを明確に捉え、本試験を予測したかのような内容でした。 
そこで、TACが講義で提供した全課題とweb上での講義の一部をご案内します。

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