外交官(外務省専門職)合格体験記
挑戦と成長の外務省専門職受験

井上 真緒さん
Profile
| 研修語 | 英語 |
|---|---|
| 出身校 | 明治大学 政治経済学部(在学中合格) |
| 合格年度 | 2025年度 |
| 選択科目 | 憲法 |
- 外務省専門職の志望理由:外交官として日本と国際社会の懸け橋になりたい!
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原点は、「日本の立場や価値を世界にしっかりと伝えたい」という思いです。高校・大学時代のオーストラリア留学では、講義や日常会話の中で、日本に関する話題が出るたびに、自分がどれだけ母国について説明できるかを試されているような感覚を覚えました。そこで気づいたことは、相手の国や文化を理解しようとする姿勢と同じくらい、自国の歴史や考え方を的確に説明する力が信頼を築くうえで欠かせないということです。
在日オーストラリア大使館でのインターンでは外交の現場を目の当たりにし、共通の価値や目標を見出し、信頼を積み重ねていく外交の姿勢に深く心を打たれました。
これらの経験から、語学力、異文化理解、そして国際関係の知見を活かし、世界で日本の立場と価値を伝える役割を果たしたい。そのためには、地域や分野の専門性を深め、継続的かつ実務的に外交を支える外務省専門職こそが最適だと考え、受験を決意しました。
- TACを選んだ理由:数字の裏にあった、確かな指導力
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数ある予備校の中でTACは、毎年圧倒的な合格者占有率を誇っていたため、入会を決めました。
実際に学んでみると、基礎から応用まで網羅的に組まれたカリキュラムや、教材、試験について熟知している講師陣のおかげで、限られた時間でも着実に力を伸ばすことができました。毎月の担任カウンセリングでは学習の優先順位や時間配分についての助言をくださり、大きな安心感につながりました。公開模試で思うような結果が出ず落ち込んだときも、具体的な改善策と励ましの言葉をかけてくださり、最後まで学習を続けることができました。
最初は「圧倒的な合格者占有率」という数字に惹かれて選びましたが、最終的には、圧倒的な合格者占有率はこのような講義の質と学習環境の充実によるものだと、合格した今あらためて感じています。
- 苦手科目・国際法を乗り越えた実践的学習法
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最も苦労したことは、範囲が非常に広く、出題も多岐にわたる国際法の学習でした。試験の最初の科目でもあるため、ここでの手応えがその後の試験中の自信や気分にも大きく影響すると感じていました。そのため、国際法はTACの教材を基礎から応用まで繰り返し整理・学習しました。
特に多くの受験生がつまずきやすい国際法は、暗記だけでなく条文の趣旨や適用イメージ、判例を理解することが大切です。そこで、国際法を最新の時事問題と結びつけて理解する学習法を取り入れました。具体的には、ニュースで取り上げられる国際問題について「この出来事はどの条文のどの部分に関わっているのか」「なぜその条文に違反すると問題になるのか」を自分なりに整理してまとめました。この方法は条文の内容理解を深めるだけでなく、時事問題への理解も同時に進むため、時事論文や面接での「最新の時事と国際法の関係を踏まえた意見」を述べる際の説得力も増し、非常に効果的でした。
また、国際法の学習を進めることで、試験序盤での不安が減り、次の科目に集中しやすくなりました。苦手意識が和らぐと、全体的な試験パフォーマンスの向上にもつながると実感しています。
- 外専試験に必要なのは「適度な休憩」と「継続力」
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外務省専門職員試験合格に必要なのは、特別な才能ではなく、継続力です。長期間に及ぶ外務省専門職員試験の学習では、モチベーションの波や不安にうまく付き合うことが求められます。そうした中でも日々の小さな努力を続けられる人が、最後まで走り抜けられるのだと思います。
私の場合は毎日、数的処理の判断推理4問・数的推理4問・資料解釈2問を解き、The Economist を読みシャドーイングすることを課しました。成果はすぐには見えませんでしたが、数か月後には確実に力がついていると実感できるようになりました。
ただ、継続力とは「休みなく机に向かうこと」ではありません。私は適度に休暇を取りながら学習を続けました。映画を観たり友人と食事をしたりする時間や、TACで共に外交官を目指す友人と休憩時間に会話をすることでリフレッシュでき、その後の集中力やモチベーションを高めてくれました。
外務省専門職試験の学習はマラソンのようなものです。走り続けるだけでは途中で息切れしてしまいます。だからこそ、適度に休暇を取りながら学習を継続させることが重要です。
- 最後に:合格が全てではない!
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長期にわたる学習を続ける中で、知識やスキルだけでなく、自分自身の思考力や判断力、情報整理力、そして何よりも「学び続ける力」を身につけることができました。試験の結果はひとつの指標にすぎず、その過程で培った力や経験こそ、将来に直結する財産だと感じています。
また、TACの講師陣や共に学んだ仲間の存在は、私にとって欠かせないものでした。学習は孤独になりがちな長期戦ですが、講師陣や共に努力する仲間がそばにいることで、精神的な支えを得ることができました。「今日はここまでやったね」「この問題はこう考えるといいよ」と声を掛け合うだけで、不安や焦りが和らぎ、学習を継続する力が維持できました。そして、グループ討議や面接練習の場で仲間と意見交換をすることで、論理力や表現力も飛躍的に向上しました。同時に、様々な背景を持つ仲間の異なる視点に触れることで、自分一人では気づかない思考の幅を広げることができたと感じています。
結局、合格はひとつの通過点にすぎません。大切なのは、その過程で得た成長や学び、そして仲間との経験です。合格は目に見える成果ですが、試験学習を通して培った力こそ、将来の基盤となる、私にとって最大の収穫でした。
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