合格者が語る！DX経営アドバイザーの魅力
富田 一久 さん

DX経営アドバイザーを受講された理由は？

TACからのメールで「DX経営アドバイザー講座」を知りました。制度設計分野でのDX活用に関心があったため、すぐに実施団体である日本金融人材教育協会のホームページで詳細を確認しました。

金融被害対応や制度設計の実務において、DXの導入が不可避な課題となっていると痛感していました。制度的根拠に基づくDX推進を担える人材になるため、資格取得を決意しました。

選択したコースと、受講した感想をお聞かせください。

Web通信講座の一般コースを受講しました。知識編では、制度的背景や経営課題を丁寧に解説いただき、受講者の専門性に応じた補足も的確でした。講師の実務経験に基づく話が、理解と応用力の向上に直結しました。 テキストは制度的背景、経営課題、技術要素が体系的に整理されており、論理的に学習を進められました。

特に図解やフレームワークがよく、実務への展開が容易でした。 基礎から応用へ段階的に設計されており、制度設計志向の受講者にも十分対応していると感じました。実務と理論の接続が意識された設計で、学習効果が高かったです。国家試験のITパスポートのシラバスとも親和性があり、より実務に即した内容です。 実践編では、制度・経営・技術の3領域を横断して解説する講師の知見が印象的でした。

抽象的な概念を具体的な事例で示してくれるため、実務家としての理解が深まりました。ケーススタディ形式での講義は、実務で直面する課題に対して、制度設計やDX導入の観点から多角的にアプローチする力が養ってくれました。 実務に即したシステムの導入効果と注意点についての事例が豊富で、提案書作成や制度設計のシミュレーションに役立ちます。

DX導入後の支援の事例も具体的で、改善点が明確に把握できました。とりわけ「DX導入における制度的支援策の設計」は、行政照会対応や補償制度の構築に応用し得る視点が得られ、非常に参考になりました。一方で、「技術要素の分類と活用事例」は非エンジニアとして理解に時間を要し、特にAI・IoTの実装を制度の文脈で捉える難しさを実感しました。

1日の平均学習時間、学習の際に工夫した点がありましたら教えてください。

平日に約2時間、学習時間を確保しました。テキストは制度・経営・技術の3領域が体系的に整理されており、トレーニング問題は実務を想定して反復演習として活用しました。技術要素は整理しながら読み込み、理解を深めました。独自に「制度設計×DX」のマトリクスを作成し、実務応用力を高めました。

特にTAC Biz Schoolの実力テストを使用した模擬試験は、効率と成果の両面で有用でした。 当初は「DX＝IT導入」と狭義に捉えてしまい、制度的視点が抜け落ちていましたが、講義を通じて「経営課題の解決手段としてのDX」という本質に気づき、思考を転換できました。合格の要因は、制度設計の経験を活かし、抽象的な概念を具体的な提案に落とし込むことを意識した点にあると考えています。

対話力向上講習について、感想をお聞かせください。

講習では「傾聴・共感・論理展開」の三要素を体系的に学ぶことができ、制度提案や行政対応時の対話力の向上に直結しました。今後の交渉や照会対応において、相手の前提を丁寧に汲み取り、論点を構造化して合意形成を進めるうえで大いに活用できると確信しています。

これから資格をどのように活かしていこうとお考えですか？

DX経営アドバイザーとして、証券会社における金融被害対応、補償制度設計、行政照会支援において、制度的根拠に基づくDX導入を支援していきたいと考えています。自身が扱った事案を前例として整理し、他の被害者支援や制度改革へ波及させていくことが長期的な目標です。

これから受講を検討されている方に、メッセージをお願いいたします。

制度や経営の本質を捉え、DXを単なる技術導入ではなく「課題解決の手段」として学ぶことが合格への近道です。実務との接続を意識し、挑戦を楽しんでください。