合格者が語る！DX経営アドバイザーの魅力
北野 裕司 さん

DX経営アドバイザーを受講された理由は？

DXの本質は単なるツールの導入ではなく、経営戦略と連動して企業の競争力を高めることにあると考えたからです。

実際に実務を見渡すと、『経営』と『デジタル』の両方を繋ぐ人材や知識体系はまだ不足していると感じています。その中で、特定の技術に偏らず、経営視点を持ってデジタル活用を体系的かつ俯瞰的に学べるのがこの資格だと感じ、受講・受験しました。

選択したコースと、受講した感想をお聞かせください。

Web通信講座のIT資格保有者コースを受講しました。 講師に経験を踏まえた内容の解説をいただいたことは、内容理解を深めることにもつながりました。

教材は本の大きさや厚さが適度であり、電車などで開いて読んでいても邪魔にならなかったという観点で非常に良かったと思います。 特に参考になったのは「経営戦略と知的財産」および「DX支援」の手法です。

DXを単なるデジタル化で終わらせず、企業の競争優位性に変えるためには、徹底した「ビジネス環境分析」と、それに基づいた「業務分析」が不可欠であるという体系的なアプローチが非常に参考になりました。

一方で難しさを感じたのは「IT法務」や「情報セキュリティ」の領域です。攻めのDXを推進しながら、労働関連法規やセキュリティといった守りのガバナンスをどう両立させるか。自由度と統制のバランスを最適化する設計の難しさを深く学ぶ機会となりました。

1日の平均学習時間、学習の際に工夫した点がありましたら教えてください。

学習時間は、平日は約1時間、休日は約2〜3時間を目安に取り組みました。テキストだけに依存せず、デジタル領域とともに経営分野についても幅広く確認し、多面的な情報収集を心がけました。

移動時にはTACのテキストを読み、まずは目から情報を取り入れ、自宅では動画を視聴して耳から復習し、定着を図る流れを確立しました。

合格できたポイントは、デジタル関連については、領域を絞らず幅広く調べていたりしていたので、試験範囲をある程度網羅できたことに加え、システム導入や見積もりの考え方、導入支援の方法において、単に支援・アドバイスするだけでなく、「お客様がどう感じるか」「どうなることがいいのか」などを常に想定して考える姿勢を持てたことだと思います。

仕事との両立では、デジタルを活用することによって生じる変化を、自分の業務と照らし合わせながら考え、創造を働かせて学習を進めました。経営領域においては、まず用語の理解から着手し、自身の業務に関連することがあるかを考えながら学びを進めておりました。関連づけが難しい内容は、テキストや動画を見直して知識を深めることで補いました。

対話力向上講習について、感想をお聞かせください。

この資格や関連資格（企業経営アドバイザー）を取得しようとしている人たちがどのような人たちなのかということを知ることができ、普段は関わる機会の少ない方々と交流できたことが印象的でした。

講義は聞くだけのインプット中心ではなく、むしろアウトプットの方が多かった印象で、大変さはありましたが、その分得られる学びも多かったと感じています。

本講習で多様なバックグラウンドを持つ受講生との議論を通じて、課題に多角的な視点で向き合うことの重要性を実感しました。実務においても、DX推進は一人では完結しません。

今後は、経営層や他部門のメンバーとの対話を重視し、学んだ知識を共通言語として活用することで、組織全体の納得感を醸成しながらプロジェクトを前へ進める「橋渡し役」として貢献していきたいと考えています。

これから資格をどのように活かしていこうとお考えですか？

資格取得で得た知識を活かし、システム導入ありきではない、現場の働きがいを向上させる改革を推進したいと考えています。

デジタル化によって単純作業から人を解放し、より付加価値の高い業務に注力できる環境を整えることで、企業の持続的な成長と、そこで働く「人が輝く仕組みづくり」の両立を目指します。その過程で着実に実行するリーダーシップを発揮していきたいです。

これから受講を検討されている方に、メッセージをお願いいたします。

DXの本質は単なるデジタル化ではなく、経営と連動して企業の競争優位を生み出すことにあります。ビジネスとITの両面を俯瞰できる人材は、これからの企業変革に不可欠です。あなたの挑戦が、組織と未来を切り拓く大きな一歩になることを応援しています。