1. USCPA試験 合格体験記|堀尾 仁志さん

USCPA試験 私の必勝法

川﨑 佑二さん

堀尾 仁志さん

東京大学経済学部
2012年卒業

公認会計士事務所代表

DATA BANK

 
合格実績 USCPA試験合格(ニューヨーク州)
合格年月

2022年7月 合格

2023年7月 ライセンス登録(ワシントン州)

FAR 93点(2022年2月/1回目)
BEC 91点(2022年3月/1回目)
REG 86点(2022年6月/1回目)
AUD 83点(2022年7月/1回目)
USCPA試験にチャレンジしようと思われた理由やきっかけは?

日本の公認会計士資格取得後、仕事に追われていたため、腰を据えて座学を通じたスキルアップをしたいと考えました。また、専門家として、今後増加するであろうIFRS/US GAAP案件への営業力と対応力を高めたいとも考えました。周囲に日本と米国の両方の会計士試験を合格した方がいらっしゃり、色々と教えていただいたことも一つです。

学習開始時の英語力・会計知識は?

会計知識:公認会計士/税理士

英語知識:TOEIC® L&R TEST 945点、英語での監査実務経験有

TACをお選びいただいた理由は?

過去に公認会計士の短答/論文/修了考査でTACにお世話になり、大満足であったため、USCPAのオンライン受講相談を受けました。試験制度や諸手続きについて詳細に説明いただけ、安心してチャレンジできると考えました。

TACの講座でよかったところ(講師、教材、カリキュラムなど)

講義/TACテキスト/直前対策まとめ(インプット教材)、TAC問題集/Simulation対策/Becker問題演習/AICPAリリース問題及び解説(アウトプット教材)と、量質ともに十分な教材が提供されていました。

また、講師の方とのZoom面談、質問メール(学習面/手続き面ともに)、受講生専用サイトでの案内等、疑問点が必ず解決される環境が整っていました。TACを選んで本当によかったです。

通学・通信どちらで学習されましたか?合格までの学習期間は?

通信講座及びTAC自習室を利用していました。

学習期間は1年間、学習時間は合計620時間ほど(FAR200時間、BEC130時間、REG190時間、AUD100時間)で、月に平均50時間ほどを勉強に充てました。

合格までの学習法(全般的なこと/科目別)

・全般的なこと

 

【目標設定】

各科目でスコア85の一発合格を目標としました。コンディションや出題のめぐり合わせで当日10%の下振れが起きても、スコア76で合格できるためです。また、このレベルまで仕上げれば、万が一不合格になった場合も、すぐに再受験して合格できる確率が高いと考えました。

結果的に、どの科目も当日自信を持って解答することができ、手ごたえを感じて達成感を味わえましたし、試験直後から次の科目の準備にスムーズに移ることができたので、適切な目標設定だったと思います。

 

【スケジュール】

Expire制度も考えると、最初の科目から1年以内に合格し切ることが望ましいと考え、仕事の繁閑も加味して4科目分の受験月と各月の目標勉強時間を仮決めしました。

そして、学習の進捗に応じて、仮決めした受験月を前後に調整し、受験日を本決めしました。受験日が強制されない試験だからこそ、試験日を主体的に決める姿勢が重要であると考えます。

科目としてはFARAUDが最も内容が近いのですが、不確実性の高いBECの英作文を早めにクリアしたかったため、FARBECREGAUDの順で受験しました。

 

【インプットとアウトプットの反復】

講義とテキストでのインプット→問題演習でのアウトプット→理解が不足している点をインプット教材で再確認→アウトプット教材で習熟度を高める→というサイクルを可能な限り回しました。

日本の会計士試験と内容が重複する科目については、講義を省略する/演習する問題数を絞る等、強弱をつけて取り組みました。

 

【教材の優先順位】

全科目を通じて最も大切にした教材は、AICPAリリース問題です。USCPATOEICと同様、過去問開示がないため、当該リリース問題が実質的な過去問であり、当日は同じような論点/レベルの問題が頻出します。全科目でAICPAリリース問題10年分を3周解き、全ての問題に根拠と自信をもって即答できるレベルまで仕上げました。

ただし、リリース問題は論点が分断されているため、初めて学習する科目についてはTAC問題集を3周解きました。(TAXと公会計は7周解きました。)TAC問題集はBeckerの問題演習を厳選して作成されているため、Beckerは全ての問題を解くことに固執せず、Simulation問題の練習用として主に利用していました。

Becker模試(Final Exam)は全科目1回ずつ時間を測って解きました。画面構成など当日の試験がほぼそのまま再現されていますので、PC操作に慣れることができます。特に、リサーチ問題対策として基準/条文検索は必ず練習しておいた方がよいです。AICPAのサンプル問題も役立ちます。

 

【学習方法の使い分け】

机に向かって勉強する時間は計算問題に充て、スキマ時間は暗記事項の確認や理論科目のMC問題演習に充てました。

 

【当日の時間配分】

大崩れしないよう、あらかじめ各テストレットの上限時間を決めておき、1問解くごとに残り時間に余裕が有るかを確認しました。考えても分からない問題にはフラグを付けて後回しとし、無駄な時間をとられないようにしました。また、各テストレットの最後に必ず問題文の読み落としがないか見直しの時間を設け、計算問題は再計算し、結果が一致することを確認しました。

 

・科目別

 

FAR(企業会計)BEC(管理会計、ファイナンス)AUD(財務諸表監査)】

既存知識との重複が多かったため、AICPAリリース問題/TAC問題集/Becker問題演習等を用いて、理解の確認を行いました。日米差の大きい部分については、テキストを用いて丁寧に理解するようにしました。

 

FAR(公会計)BEC(経済学、IT、コーポレートガバナンス)REG(TAX, ビジネス法)

初めて学ぶ内容であるため、講義を聴いてテキストを読み、問題演習に取り組みました。公会計とTAXは「直前対策まとめ」の冊子が傑作であり、どこに何が書いてあるか覚えるまで、数えきれないほど反復しました。また、AICPAリリース問題の出題実績を書き込み、頻出分野は絶対に得点できるよう重点的に学習しました。

 

BEC(英作文)

BECには英作文のパートが3問あり配点が大きい上に、採点基準も不明瞭であったため、パソコンを使って1520分で1つの英文答案を仕上げる練習を繰り返しました。質問に網羅的に答えることと文法ミスをなくす(自信のない英語表現を使わない)ことに重点を置きました。また、頻出項目については想定Q&Aを作成し、使いやすい英語表現を暗記して臨みました。

2024年以降は英作文がなくなるようです。

受験手続・受験時のエピソードなど

・受験手続

単位取得/学歴審査/出願/実際の受験/ライセンス申請等、とにかく手続きが多く、全て英語で煩雑です。TACの受講生サイトでは、手続きのステップ別に日本語で懇切丁寧に説明がされており、頻繁に活用していました。また、手続き面のメール質問にもスピーディかつ丁寧に答えていただきました。

出願がニューヨーク州だった関係で、ブラッドリー大学の単位取得ではFAR/BEC/REG/AUDを一部分ずつ勉強する必要が生じました。早い段階で各科目の要点を掴めたのでよかったです。

・受験当日

受験当日は、時計の止まる休憩が4時間に1度しかなく、かなりの体力を消耗します。睡眠や食事等、健康状態を整えて臨みました。私は1時間程度で集中が切れてしまうため、テストレットの間で任意休憩をとり、次のテストレットに向けて部屋を出て数分リフレッシュするようにしていました。周囲の音がうるさい場合に備え、普段から耳栓を使って学習する機会を設け、当日もマイ耳栓を着けて受験しました。耳栓も色々と種類があるので、ご自身に合うものを見つけておくとよいと思います。また、会場の電卓も普段のものと違うと使いづらいため、同じものを購入し、操作の練習をして臨みました。

勉強して、仕事に役立っていることは

実務でIFRSUS GAAP等の国際的な会計基準や英語に触れる機会が頻繁にありますが、USCPAの試験を通じて体系的な知識の整理になりましたし、USCPAの資格を取得したことで一定レベルのスキルの証明になるため、営業活動もしやすくなりました。

今後は日米会計士としてスキルを磨き続け、専門的/国際的な分野でより高い成果をあげていきたいと考えています。また、受験スキルや会計知識を人に伝える活動にもチャレンジしていきたいです。

これから合格を目指す方へのアドバイス

USCPA試験は自由度が高く、前提知識、取得目的、仕事や家庭の状況、勉強に使える時間、好みの勉強方法等、人によって千差万別です。そのため、自分だけの必勝法を見つけて実践することが成功の秘訣かと思います。必勝法を模索する上で、様々な合格体験記はとても役に立つはずです。

(私もTACの合格体験記は読める限り読みました。)

また、他国の試験であることからも孤独な戦いになりやすいため、講師や合格者、他の受験生とコミュニケーションをとりやすい状態を作り、疑問点や不安をその都度解消していくこともモチベーション維持の観点で有効です。

2024年より試験制度が変更となりますが、USCPA試験のエッセンスは変わらないと思います。

満点を求められる試験ではありません。納得のいく準備ができれば、当日は発表会のようなものです。TACとご自身を信じて、楽しみながら(時に苦しみながら)、後悔のない受験生活をお送りください。

合格体験記をお読みいただき、ありがとうございました。

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