税理士の科目合格で就職・転職を実現!!
豊島 正寛さん(29歳)
辻・本郷 税理士法人
<合格科目>
簿記論
財務諸表論
法人税法
相続税法
消費税法
<転職時の取得科目>
簿記論
財務諸表論
相続税法
消費税法

1.税理士を目指したきっかけ ~相談され、信頼される人間になりたい~ 

 大学のときから、将来は「相談される立場になりたい、信頼される人間になりたい」という思いがありました。どうやったら信頼される存在になれるかを考えたところ、自分が成長しないと相談に乗ったり、アドバイスしたりすることはできないと感じ、まずはいろいろな業種の経営者の方と接することで、経験や知識を磨いていける職種を探し、大学卒業後は地方の銀行に就職しました。
 しかし、営業で経営者の方のお話を伺ううちに、税金のことを相談される機会が多々あり、税金に関する知識を持ち合わせていないがために、質問されても答えられない自分に歯がゆさを感じていました。そんなときに、たまたま経営者の方のところに税理士さんが来られていて、親密な相談をされているのを見て、自分も知識をしっかり持って、質問に答えられるよき相談相手になりたいという思いが強くなり、銀行を退職して税理士の受験勉強に専念することにしました。

2.転職活動の進め方 ~5科目目の受験終了後、夏の合同就職説明会に参加~

 実家の岡山県で勉強をしていたので、税理士業界の情報を得る機会が少なかったのですが、TAC岡山校(提携校)で就職情報誌「Career」を見て情報収集をしました。当初は、2年間受験に専念して最後の1科目になったら働きながら勉強しようと考えていたので、2年目の受験を終えた12月のTACプロフェッションバンク主催の合同就職説明会に参加しました。合同就職説明会は、一つの会場でいろいろな事務所の業務内容や方向性などのお話を効率よく聞けるので、地方出身者の私にとってはありがたかったですね。しかし、やはり早く受験勉強を終わらせたいという思いが強かったので、最後の年はアルバイトとして会計事務所で実務の勉強をさせてもらいながら、残り1科目の合格に向けて勉強を優先しました。 そして、受講していた講師から現在勤めている「辻・本郷 税理士法人がよいのでは」というアドバイスを受けていたので、ホームページで情報収集を進め、8月の税理士試験を終えた後、東京の合同就職説明会に臨み、内定をいただきました。
 税理士業界の採用面接で聞かれたことは、「どのような仕事に携わりたいか」ということでした。「今までどういう経験をしてきて、どのように活かしていきたいか」という点や、「今後どのような税理士になりたいか」といった将来像について聞かれることが多かったですね。 一度、退職して受験に専念をしていると社会から離されていく不安を感じることがあると思いますが、前職でこのようなことを学んで、こう活かしていきたいという意志があれば特に問題はなく、これからの自分の頑張り次第だと思います。
 これから税理士業界に入るうえでは、法人税法、消費税法は実務でも使う科目なので就職前に勉強しておくとスムーズに仕事に入れると思います。勉強するうえで試験に合格するための勉強も大切ですが、「実務だったらどのように使うのか」という点を考えながら勉強をしていくとよいと思います。
 とは言っても、試験に合格することを優先に考えることは忘れないでくださいね。私が合格できたのもTACの充実した学習システムのおかげですし、特に最後までサポートしていただいたTAC岡山校の方々の存在があったからだと思っています。

3.現在の仕事内容 ~お客様のために常に勉強を続ける~ 

 基本的には毎月お客様が作成した月次決算の資料を拝見し、間違った処理をしていないかどうかを確認し、お客様の質問や相談に応じたり、改善点の提案をしたりしています。それに加えて現在、所属している部門では事業承継を扱っていますので、後継者の問題などいろいろな悩みを抱えた経営者の方に対して上司と相談しながらお客様によりよい提案をさせていただくように努めています。
 入社してみて改めて感じたことは、受験勉強や書籍から学ぶことと、実務というのは違うということです。試験では、答えを導くための前提条件が与えられていますが、実務では前提条件さえも自分で判断して対応を決めていかなければなりません。受験で選択していない地方税については、まったくわからないので、入社してから勉強をし、知識を取り入れています。
 実際に様々な案件を経験することによって、書籍からでは学べない知識がついていったり、お客様からいただいた質問に対して自分で調べて理解したりといった小さな積み重ねをしていくことで、自分の成長を感じていくことができます。
 当社は、総合型の事務所でどんな仕事も引き受けるスタンスなので、いろいろなことを経験できます。自分がわからないことは専門の部門の先輩に聞きながら自分のスキルを向上できるので、今の会社を選んでよかったと思っていますし、短期間で効率的に知識を身につけたいと思っている方こそ、社内のシステムが整い、組織もしっかりしている大きな事務所を選ぶべきだと思います。

4.今後の目標 ~提案力をつけてお客様の役に立てるコンサルティングを~  

 税理士は税務に関する専門職なので、まずは税制改正など最新の情報を取り入れていくことはもちろんですが、経営に関する相談やコンサルティングで付加価値のある提案ができるよう管理会計やマーケティングに関する知識も身につけ、他の人と差をつけていきたいですね。
 さらに、事業承継の分野にも力を入れていきたいと考えています。悩みを抱えている経営者の方がたくさんいらっしゃいますので、知識や提案力を磨いて、自分にしかできない提案をして経営者の方にとって身近な相談相手になれるように頑張っていきたいです。

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