特別インタビュー 2018年度 司法書士中上級者対象コース合格者座談会
講師を信頼し指示通りに学ぶことが合格への近道!

武部 祐典(たけべ ゆうすけ)さん(左)
2018年度合格
上級総合本科生 教室講座(渋谷校)
宮 弥子(みや みつこ)さん(中央)
2018年度合格
上級総合本科生 教室講座(渋谷校)
姫野 寛之(ひめのひろゆき)講師(右)
平成14年度 司法書士試験合格
司法書士試験合格に必要な知識を鋭く講義する若手実力派講師。常に過去問を意識した視点からの解説は、受講生から“絶賛”されている。
受験生心理と過去問を知り尽くした中上級対策のエキスパート。
独学の限界に突き当たり会社を辞めて勉強に専念
──司法書士を目指そうと思ったきっかけについて教えてください。
武部 大学が法学部で、将来も法律に関わる仕事がしたいと思っていました。いろいろ調べて司法書士の登記業務に興味を持ち、大学卒業後、司法書士事務所に就職して補助者として業務に携わっていました。仕事を続けながら何回か資格試験も受けましたが合格できず、本格的に司法書士資格に挑戦しようと昨年3月に事務所を退職して勉強に専念することにしたわけです。
宮 私も、小さい頃から法曹界に憧れ、大学は法学部へ進学しました。ところが、法学部では学説研究が中心で、私が思い描いていた実務の世界とは違うと感じ、法曹界への道は諦めて銀行へ就職しました。銀行では営業や本部業務を経験しましたが、仕事を通じて法律に触れる機会が多く、その度にワクワクして「やっぱり法律の道に進みたい!」という想いが強くなりました。そして、自分にとって一番身近な法律家が司法書士だったことから、銀行を辞めてこの資格試験を目指そうと決心しました。
──姫野講師の講座を受講しようと思った理由は何ですか?
武部 私はもともと独学で受験していて、2002年の初受験以来、6回受けましたが本試験の壁にはね返され続けました。仕事をしながらの受験だったのであまり十分な準備をせずに受験していたためで、今回は「必ず合格する!」と決意して受験指導校にお世話になろうと思いました。どこにしようかいろいろ調べて、教室講座があり、テキストの網羅率が高いと評判のWセミナーの姫野講師の講座しかないと思いました。
宮 私は勉強1年目の時に、たまたま模試の解説で姫野講師の講義を聞いたんです。まずはレジュメの完成度に驚き、そして講義で模試の問題だけでなく、そこから発展して、今まで知らなかったことを教えてくださったので、テキストにも書いていない知識を吸収することができました。それがきっかけで、「今回ダメだったら、次は絶対この講師の講座で勉強しよう!」と決めていました。
武部 通学講座にこだわったのは、独学だと分からないところがあっても質問する人がいないからです。通学講座ならすぐに質問できて、その都度、すべて解決して前に進んで行けますから。姫野講師には毎回質問させていただきました。
姫野 質問のレベルは高かったですよ(笑)。もともと独学で基礎ができていたことが大きかったんですね。
宮 私も武部さんと同じで、分からなかったらすぐ質問できるので教室講座を選びました。ただ、講義終了後だと質問者の行列ができるので、休憩中にこっそり質問したりしましたね(笑)。あと、他の受講生といろいろ交流できるのも教室講座ならではのメリットだと思います。
──不合格だった時の学習方法や得点状況などについて教えてください。
武部 独学の頃は働きながら勉強していたので、学習時間の確保が難しかったですね。残業が多い事務所だったので、朝、出勤前に喫茶店で1時間勉強することを繰り返していましたが、1時間ぐらいでは何年経っても知識は身につきません。本試験でも最初は全然歯が立たなくて基準点にも届きませんでした。それでも昨年の択一式は午前・午後とも25点で何とか基準点をクリアしましたが、記述式は全くダメでしたね。それで、やり方を知らないと得点には結びつかないことを実感して、受験指導校に通うことにしたんです。そして、姫野講師のテキストで勉強するには、ある程度の時間を確保しないとダメだと思い、事務所を辞めて専業で受験することにしました。
姫野 独学は合う人と合わない人がいるんです。その見極めがなかなか難しいんですね。
宮 私は1年目、8ヵ月速修本科生で、年内で仕事を辞めて実質6カ月ぐらいの学習期間で挑んだのですが、やはり勉強時間が全然足りませんでした。通信講座でしたが講義の消化だけ精一杯で復習までは手が回らず、でも過去問をひたすら繰り返せばいつか理解できると思い込み、過去問中心の偏った勉強をしていました。土台のできていないところに、ドンドン上乗せした結果、本番で全部崩れましたが(笑)。特に、民法が苦手で、それを克服しないと合格できないと思っていました。
姫野 民法は出題数も一番多く、合格のキーになる科目です。最初に勉強する科目で勉強時間は必然的に多くなるので、そこまで苦手な人はあまり聞いたことがないんですが。珍しい分、逆に対策が立てづらい。他の科目ができているのが、また不思議で(笑)。
宮 確かに不思議ですね(笑)。択一式の午後や記述式などはそこまで苦手ではなかったので。でも、直前期に姫野講師に相談して、アドバイスをもらったおかげで克服することができました。
網羅率抜群のテキストと独自の解法で実力アップ!
──今回合格できたのは、前年までとどこが違っていたからだと思いますか?
宮 1年目の失敗に学んで、まずはテキストの読み込み中心の復習を重点的にやること、次に、あれこれ手を出さず、姫野講師の教材だけを徹底的にやること、そして、姫野講師の指示には忠実に従うことを心がけました。
武部 私は受験期間は長いですが、真剣に試験と向き合ってこなかったのが敗因でした。年齢も年齢なので今年1年しかないと心に決め、姫野講師を信頼して1年間やっていくという心の持ちようが前年までとは一番違ったところですね。
姫野 教材面でいうと、テキストが薄いと自分で付箋を付けて書き込みしたりしますが、これで知識が足りるのか足りないのかというのは、本来、受験生が持つべき悩みではありません。覚えられるか覚えられないかが重要であって、テキストに対する信頼感がないと安心して勉強できません。それが、私がテキストの網羅率にこだわる理由です。
──姫野講師のオススメ講座を教えてください。
武部 全部と言いたいんですが(笑)、1つ挙げるとすれば理論編の講座とテキストですね。とにかく網羅率が抜群で、これ1冊やれば一通り本試験の範囲をマスターできます。必要な過去問や判例もすべて載っていて、まさにオールインワンです。
宮 私は「記述の解法」。本当に役立ちました。姫野講師とまったく同じやり方をすれば高得点が狙えると思い、私も午後の試験は記述式から解きました(笑)。ほとんどの人は択一式から解いていくので、ページをめくる音が気になって焦ってしまうんです。それで自分のペースでできる記述式からやることに決めていました。もともと記述式が得意でしたし。
姫野 記述式はミズモノのところがあって、出来不出来の波が大きいんです。現場の閃きや思いつきに頼らないでいいように作ったテキストです。解法を覚えるのは大変ですが、覚えて使い込めば誰でも活用できますよ。
──どうやって学習のモチベーションを維持しましたか?
武部 専業学習でしたが、自宅で勉強するのは難しく、Wセミナーの自習室を利用しました。そこで一番前に座り、耳栓をして集中できる環境を作って勉強することが多かったですね。逆に、どうしても集中できない時はスッパリ勉強は止めて、テレビを観たり他のことをやるようにして、メリハリをつけることで集中力を高めました。
宮 私も自習室で勉強していました。1日にいろいろな科目をやるタイプなので、ストップウォッチで科目毎に時間を計り、1日の終わりに勉強時間を合計することで達成感を味わっていました。専業なのでムダな時間を極力なくすことを心がけましたね。ダラダラやっても意味ないですから。
姫野 1科目に集中するかどうかも人それぞれだと思いますが、私は1日1科目だけを朝から夜までやってましたね。私の頃は商法が年3~4回改正されていた時期で、対応したテキストが発売されるのが遅くて、出たらすぐに買って何日かかけて全部やらないと間に合わないということがありました。それだけやって、全然出題されませんでしたが(笑)。
──Wセミナーの答練・模試の良かった点について教えてください。
宮 模試は本試験と同じ気持ちで臨んでいたので、起床時間や問題を解く順番、時間配分、昼食などもいつも同じでした。模試の回数が多かったので、場数を踏めて自信がつきました。
武部 模試の質の高さがWセミナーを選んだ理由の1つでした。昨年、模試だけを利用させていただいた結果、本試験での的中率がとても高かったんです。それが独学なのに択一式の基準点が取れた理由だと思います。中上級総合本科生のスケジュールも、理論編と記述式の講座が終わった頃から答練・模試が始まります。一通り択一式と記述式の学習が終わったところから始まるので、復習になりますし、本試験の予行演習にもなります。スケジュール的にも良かったと思いますよ。
司法書士としてお客さまが喜んでくれる仕事がしたい
──今後の目標について教えてください。
武部 司法書士事務所で長く補助者を経験したので、合格後、すぐに登録して独立開業を考えています。
宮 私は実務経験がないのですが、まずは来年6月の認定考査を最優先させて、それまで本格的な就職活動はしない予定です。将来的には司法書士事務所に就職して経験を積みたいですね。
武部 補助者としての仕事で、お客さまが喜んでくださることを何回も経験しました。独立開業後も日々勉強を続け、司法書士としてお客さまのためになる仕事をしたいと思っています。
宮 私もお客さまと同じ目線で、親身に相談に乗り、気軽に相談できる司法書士になれればと思っています。
武部 一番面白かったのは、登記簿の奥深さですね。いろいろと知らない登記が出てきて、それを見ていると楽しいんです。
宮 司法書士はそれほど知名度が高いわけではありませんが、マイホーム購入や相続など、人のライフプランに関わる士業です。そこに大きな魅力があると私は思っています。
──これから司法書士試験を目指す人にアドバイス&メッセージをお願いします。
宮 試験勉強は長期戦になるので、迷ったり、不安になったりすることもあるはずです。でも、この資格を取得すると決めたのは自分自身なので、後はこの決断が正しかったと言えるように、ひた向きに努力してください!
武部 この試験は合格率も低く、これをすれば必ず合格するという保証はありません。私の経験でいうと、諦めない、講師を信頼する、講師の指示通り進める、この3点を守れば合格に近づくことができると思います。頑張ってください!
姫野 お二人とも、結果を出していただいて本当にありがとう。そして、おめでとうございます!また、これから合格を目指す方たち、確実に合格に導くので、ぜひ、受講してください。皆さんのチャレンジをお待ちしています!