特別インタビュー 2018年度 司法書士一発合格者座談会
短期合格への想いと反復・継続学習が合格へ導く!

星野 明日香(ほしの あすか)さん (右)
2018年度合格(一発合格)
20ヵ月総合本科生プラス(山本オートマチック)
Web通信講座
田室 安也奈(たむろ あやな)さん (左)
2018年度合格(一発合格)
新竹下合格システム ベーシック本科生A
ビデオブース(個別DVD)講座
※一発合格者とは、2018年度司法書士試験対策用Wセミナー初学者向けまた中上級者向けコースを受講し、その後初回の試験(2018年度司法書士試験)に合格された方です(一般的に言う「お試し受験」は受験回数に含めておりません)。
倍速再生できるWebとDVDを活用して時間を節約
──司法書士を目指そうと思ったきっかけについて教えてください。
星野 現在、大学3年生ですが、大学に進学してすぐ、あと4年経ったら社会人になるんだなと意識しました。そう考えた時、学生のうちに社会で具体的に役立つ知識を身につけたいと思い、まだ若いので難関資格試験にチャレンジしようと決心しました。そして、入学したのが法学部法学科ということもあり、司法書士資格にたどり着きました。勉強をスタートしたのが大学入学直後だったので、まだ法律の知識はまったくありませんでしたね。
田室 私も大学時代は法学部で、法律の勉強が楽しいと感じていました。学生時代から司法書士資格のことは知っていて、チャレンジしてみようかなと思ったこともありましたが、3年生で就職活動とどちらかを選ばなければならないとなった時、結局、就職する道を選択しました。4年間、会社勤めをしましたが、法律とは全く関係ない仕事だったので、法律に関わる仕事がしたいという想いが次第に強くなり、受験を決意しました。受験に際しては、仕事との両立は難しいと思ったので、会社を辞めて勉強に集中し、短期合格を目指そうと決めました。
──受験指導校の中で、Wセミナーを選んだのはなぜですか?また、それぞれの講座を選んだ理由も教えてください。
田室 いくつかの受験指導校に話を聞きに行き、比較したところ、Wセミナーの雰囲気がとても良く、対応してくれたスタッフの方も優しく丁寧に説明してくださったことがよかったですね。また、私は自習室をフル活用したいと思っていたので、校舎の雰囲気も大事な要素でした。その点、Wセミナーは環境が一番整っていて、集中して勉強できると感じました。
星野 まずWセミナーは毎年合格者をたくさん輩出しているので安心だと思いました。実は、独学でやろうとした時期があり、その時、書店で「これはいいな」と思ったのが、山本講師の「オートマチックシステム」のテキストでした。すごく分かりやすくて、初学者でもスイスイ読めるので、そのシステムで勉強してみたいと思ったのが受講のきっかけですね。
田室 私は体験講義で竹下講師の説明を聞き、歯切れの良い話し方で、分かりやすい説明が自分に合っていると感じて、「新竹下合格システム」の講座で勉強しようと思いました。
星野 オートマチックシステムのテキストは、図や実務の話をふんだんに盛り込んであって、読んでいて楽しいんですよ。
田室 講師との相性は講座選びにとって重要ですよね。私は地元が広島県で教室講座は設置されていませんでした。でも、ビデオブース(個別DVD)講座の方が自分が見たい時に見られて、時間がない時は倍速で流せるので、結果的によかったですね。また、私は校舎で講義を見ていたので、たくさんの人たちが勉強している姿に触れて、とても良い刺激になりました。
星野 初めは通学講座で一緒に勉強できる、年齢の近い仲間ができたらいいなと思っていましたが、大学1~2年は授業が多くて通学講座では時間のロスが大きいと思い、Web通信講座を選択しました。何より、親に学費を出してもらうので、Webの方が安価だったというのが決め手になりましたね。実際にやってみると、Web講座は移動時間がいらないので効率的ですし、倍速再生を利用すれば、理解できるところは倍速で飛ばせ、時間の節約になります。
『オートマチックシステム』と『新竹下合格システム』が決め手
──受験勉強で苦労したことや工夫したことについて教えてください。
星野 Web通信講座なので、テキストを読んでいて分からないところがあったり、誤植なのか自分が理解できないのかハッキリしない時、すぐに質問できないことが大変でした。もちろん、質問メールができるんですが、メールフォームを開いて分かりやすく言葉で説明するのに手間がかかりました。
田室 私は会社を辞めてまで自分で決めたことなので、勉強自体は辛いと思いませんでしたが、模試や答練で点数が取れなかったり、順位が低かったりした時は、「うまくいかないな…」と落ち込むこともありましたね。
星野 生活との両立については、実家から大学に通学していて、母は専業主婦なので家事は全部任せてしまい(笑)、勉強に集中できました。また、大学で部活動に入りたかったんですが、団体行動が多い部だと勉強時間が取れないので、個人競技で活動日も少ない囲碁部に入りました。そうやって、大学の仲間と楽しみながら、勉強時間も捻出することができました。
田室 私は会社を辞めて勉強に専念できる環境でしたが、自宅では勉強しませんでした。一人でやっていると気が散って別のことをしてしまうので、Wセミナーの自習室で勉強して、講義を受けて帰ることを繰り返しました。メリハリをつけることで集中力を高めることができたと思います。
──一発合格できた決め手は何だと思いますか?
星野 やはり山本講師のオートマチックシステムで学んだことが大きかったと感じています。山本講師は自分なりの言葉でゆっくり話すので、内容がスッと入ってくるんです。
田室 私の受講した新竹下合格システムは、最初の導入で基礎を「デュープロセス」というテキストで学び、次の「直前チェック」というテキストで復習して、さらに「ブリッジ講座」で演習していくので、何回も復習できたのがよかったと思っています。自分で復習してもここが足りない、ここを見落としているというのがあって、それが復習を2~3回受けることで、違った視点から自分の弱点を発見でき、反復学習のメリットを実感しましたね。
星野 あとは、記述式の勉強をすごく細かくやったことも大いに役立ったと思います。オートマチックシステムに「試験に出るひながた集」という参考書があり、普通は問題を解いて分からない時に確認するという使い方をしますが、私の場合、「ひながた集」から書けるようにして、問題集もくり返し解いて、とにかくたくさん書けるようにしました。記述することで、択一式の知識定着に結びつきました。
田室 私は気持ちの面が大きかったと思います。会社を辞めて収入のない状態で、「短期合格しかない!」と腹をくくりました。勉強が辛い時、休もうと思ったら休めるし、サボろうと思ったらサボれます。そんな状況でも自分の中でルーティンを決め、「○時から○時まではこの科目」と定め、日課にして継続できたことが一番の合格の決め手でした。
──今回の司法書士試験についての印象を教えてください。
星野 私が苦手だからかもしれませんが、民事訴訟法がやたらに難しいと感じました。あとは、記述式で商法登記法の出題が、取締役の解任などオーソドックスな問題とはちょっと変わった内容だったと思いました。最近、そういう出題傾向なので、そろそろオーソドックスなものに戻っていくかもしれないと感じました。
田室 星野さんの言うように、民事訴訟法はちょっと変わった問題が出たりしていましたね。ただ、そこは絶対に取らなくてはいけないところではなく、みんなができていないところだと思うので、逆にそれ以外のところで取っていかないとダメだと感じました。
星野 実際に解いている時は、そんなことを考えている余裕はないですけどね(笑)。
──Wセミナーを選んで良かったと思うことを聞かせてください。
星野 何より良かったのは、オートマチックシステムのテキストです。もちろん、山本講師の講義も聞いていましたが、山本講師が書いた参考書を読めば内容はほぼ一緒で、分かりやすく、簡潔に解説してくださっているので合格につながりました。
田室 私はやはり新竹下合格システムですね。学習内容はもちろんですが、勉強の方法もとても参考になりました。例えば、理論づけて「こうだからこうなる」と覚えるのが一番頭に入りやすいですが、覚える量が膨大なので、竹下講師はあらかじめ「ここは絶対に大事だから必ず覚えるように」と指示してくださるので、それを覚えて問題を解いていくうちに、「こういうことだったのか!」と後からすべてがつながってくるので、効率的に学べました。
人が信頼して相談できる身近な司法書士が将来の目標
──今後の目標について教えてください。
田室 前職が教育関係の仕事で法律とは全く関係なかったので、今後の進路としてはまず就職して実務経験を積みたいと思っています。前職の経験を通して、人と話したり、何かを教えたりするのは得意で、その能力も司法書士の仕事に活かせるはずです。
星野 私はまだ大学3年でこれから就職活動に臨みます。司法書士として仕事をすることは魅力的ですが、それにこだわり過ぎると可能性を狭めてしまうかもしれず、まだ若いので、一般企業に就職したいと考えています。例えば、銀行関係なら司法書士とのかかわりが深く、社内に司法書士の知識を持った人間がいても役立つのではないでしょうか。
田室 私も独立起業はまだ想像つかないですね。学生時代のイメージでは、「法律家」というと弁護士でしたが、弁護士は問題が起こってから動く仕事です。一方、司法書士は登記手続きなどをはじめ幅広く相談に乗る役割なので、人の身近にいて、信頼して相談できる存在になることが理想ですね。
──これから司法書士試験を目指す人に向けてメッセージをお願いします。
星野 かなりの難関試験で、働きながら学ぶのはなかなか難しいかなと思います。学生の方で興味があったら、時間がある学生時代に積極的にチャレンジするといいと思います。また、勉強のアドバイスとしては、会社法はノートを作ることをお勧めします。会社法は非常に細かく、ノート1ページぐらいでまとめて分かるようになっていないと理解しづらいです。長大な条文などもあるので、株式の発行などは見開きでほとんどの情報が見られるようにしておくと覚えやすいですよ。
田室 司法書士試験は覚えることが膨大なのですごく大変ですが、自分で学習スケジュールを組み立てて、それを崩さず継続することが合格につながります。早めに自分なりのスケジュールを確立して、それを貫いてください!