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植山 宣彦さん (50代)
DATA BANK
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不動産の購入を検討する度に、不動産の適正価格は一体いくらなのかという疑問を持っていました。その価格形成理論があると知り、学んでみたいと思いました。また、セカンドキャリアとして自由に長く働けるよう、不動産の最高峰の資格取得を目指しました。
不動産鑑定士の二次試験は論文形式で科目数も多いため、生半可な勉強ではとても太刀打ちできないと考えたためです。また、毎週土・日に教室に通う事を自分に強制することで、モチベーションの維持を図りました。
合格者の中に占めるTAC受講生の割合が圧倒的に高いことです。合格する人の多い環境の中に身を置くことが、合格への近道だと思います。また、知り合いの不動産鑑定士の先生がTACを勧めてくれたことも決め手になりました。
理系の50代ということもあり、暗記する項目が多い民法と鑑定理論には大変苦労しました。特に鑑定理論は内容、分量ともに豊富で、受験勉強前半の答練の成績は、後ろから数えた方が早かったです。民法は、実際の事例問題に対して、どのように個別論点へと因数分解していくのか、そのコツをつかむまでに時間がかかりました。
仕事と勉強(そして家庭)との両立の難しさは、以前働きながらMBAを取得した時の経験から、身にしみてわかっていたので、試験勉強に集中できる時期をとらえ、可能な限り他の事柄を排除しました。どれだけ試験勉強に集中できる(せざるをえない)環境を整えられるかどうかが、とても重要だと思います。
教室講座を選択し、講義と答練を軸に毎週の学習を組み立てました。具体的には、講義は必ず毎回出席して100%集中する一方で、毎週末行われる答練に焦点を合わせて、試験範囲をテキスト中心にしっかり勉強した上で臨みました。特に、答練は、その時の自分の実力で何も見ずに、とにかく2時間うなり続けました。ほとんど書けなかったことも何度かあります。しかし、この2時間は大変貴重で、自分の持っている知識の種類や精度の確認の場であると同時に、問題解決に至る思考プロセスを組立てる訓練の場でもあったように思います。さらに、その答案を講師の方々が時間を割いて毎回しっかりと採点してくれました。このようにして受けた答練においては、書けなかった箇所や、理解の曖昧な論点は非常に悔しく印象に残るので、それらを中心に復習することを繰り返しました。あれこれ手を広げるのではなく、このように与えられている資産と自分の費やした時間を大事にして、少しづつ基礎力を高めてゆくことが、最も効果的な学習方法だと思います。
私と同年代の年配の講師の方々にも熱い方がおられて、たくさんのエネルギーを頂きました。また、講義の中で、受験にあたっての気持ちの持ち方や、実際にあったエピソード、本音の話なども聞かせてもらい、不安になりがちな時期にも、励まし続けて頂いたと感謝しています。
TACのテキストは良くまとめられていて、読む度に新たな発見がありました。答練は、難易度・タイミングともに、本番に向けて自然と力がつくよう、とてもうまく計画されていたように思います。また答練を通じて、一応理解していることと、制限時間内に実際に答案として書けることとの違いを痛感させられました。このギャップを体感する度に、試験勉強の真剣味が増したように思います。
特に経済学や民法では、個別の論点はある程度理解できても、全体の構造が見えないために、分かったようで実は分かっていない時期があったように思います。しかし、基礎答練→応用答練→上級答練→直前答練というカリキュラムを信じて学習してゆくと、ある時、点と点がつながって線になったと感じる瞬間がありました。
受験者の中での自分の位置が確認できたことと、科目別の得意・不得意が明確になったことです。私の場合、1回目の模試で、民法と鑑定理論(論文)が他科目と比較して実力不足ということが明確になりました。そこで、2回目の模試までにこれらを重点的に学習したことで、苦手意識を減らすことができたように思います。
毎週教室で格闘した答練の問題を、完全に解けるまで繰り返しました。苦手な科目は、Webフォローを使って最初から一気通貫で講義を聞きました。講義の中での講師の問いかけには、再生をストップ→答を実際に紙に書いてみる→また再生する、を繰り返して暗記精度の向上を図りました。
真夏の3日間に及ぶ試験は、私のような年配者にはかなりきつかったです。受験勉強中もスポーツクラブに通い体力維持に努めたものの、最終日の鑑定演習では、今から思えば集中力が保てず、大間違いをしてしまいました。幸い、他の科目に救われた形になりましたが、体力勝負の側面を痛感させられました。
人生100年時代です。理系の方でも、年配の方でも、熱意があって、集中できる環境を整えて、そして何よりも、いくつになっても楽しく学び続ける気持ちがあれば、きっと結果はついてくると思います。頑張って下さい!
TAC不動産鑑定士講座の合格実績
毎年多くの合格者を生み出すTACのカリキュラム
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